北京
PM2.577
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「アジア太平洋経済協力会議(APEC)が北京で開かれたその数日間、天気がとても良かった。当時、誰かにこの『APECブルー』は長続きできるだろうかと聞かれた覚えがある」。
3月6日、習近平主席が第14期全国人民代表大会(全人代)第2回会議に参加する中国国民党革命委員会、科学技術界、環境資源界の各委員のもとを訪れ、合同グループ会議に参加した際に述べたこの言葉は、多くの人の記憶を呼び起こしました。当時、秋から冬にかけて、中国北方は広い範囲で深刻なスモッグに見舞われ、「PM 2.5」は長い間人々を悩ます環境指標の一つとなっていました。
2014年の晩秋、北京市で開催されたAPECの歓迎パーティーの席上、習主席は、「これは2度と戻って来ない束の間の青空ではない。将来、北京には青空が長く続く日がやってくる」と厳粛に約束しました。その言葉には、問題に正面から向き合う勇気と困難に立ち向かう決意がありました。
晴天が続く北京市で青い空と白い雲が広がる天壇公園(2024年1月23日撮影)
それから10年で、ビジョンは現実のものとなり、行動により約束が果たされました。2023年には、全国339の地級市レベル以上の都市で空気質の優良な日の平均割合が85.5%となりました。
新たな情勢下で、どのように前進し続けるのか。今年の全人代と全国政協では、新たな環境資源分野が設立され、生態環境、自然資源、水利保全、都市計画などの分野から党および政府の指導的幹部、科学研究の専門家、企業責任者ら80人余りが第1期の委員となり、環境や資源に関する問題に対して、多くの建設的な意見を提出しました。(閣、MI)
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