走行中の高速列車で妊婦が産気づく 乗員が力を合わせて母子の無事を確保

2024-03-08 14:23:04  CRI

 中国中部に位置する江西省の省都である南昌市の南昌西駅から深セン北駅に向かう高速列車G2769でこのほど、一人で乗っていた妊娠37週の妊婦が突然、具合が悪くなり、出産の兆候が現れました。車掌の郭敏さんと乗員は急な状況にもパニックにならず冷静に対応し、最終的に妊婦は無事に女の子を出産し、母子共に健康とのことです。

 車掌の郭さんが乗員の呼び出しを受けたのは午後11時12分でした。すぐに妊婦のいる車両に駆け付けると、妊婦は苦しそうな表情で、産気づいていました。この突発的な状況に直面し、郭さんは妊婦を落ち着かせながら、救急箱を用意させました。乗員は床に消毒マットを敷き、妊婦を寝かせました。そして、すぐに次の停車駅に連絡し、救急車を呼んで駅のホームで待たせるよう頼みました。事態は緊迫しており、マットの上に横たわっていた妊婦は「早くして、出てくる」と催促を続けました。

 

駅のホームで新生児のへその緒を切る救急隊員

 高速列車が駅に到着し、乗員は駆け付けた救急隊員と共に妊婦をマットごと持ち上げて救急車に乗せようとしましたが、救急車にたどり着く前に、午後11時22分に女の子が生まれました。救急隊員らはホームで妊婦を速やかに服で囲み、少し処理した後、新生児と共に病院に搬送しました。母子共に健康で、すでに退院したとのことです。(Mou、藤井)

 


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