湖北省で世界の珍しい植物である歯萼報春が発見

2024-03-07 13:49:51  CRI

湖北省で発見された世界の珍しい植物である歯萼報春

 中国中部に位置する湖北省賽武当国家級自然保護区の職員がこのほど、春を告げるサクラソウ属の歯萼報春(Primula odontocalyx (Franch.) Pax)数株を発見しました。鑑定の結果、この植物は「国際自然保護連合のレッドリスト(絶滅危惧種リスト)」に登録されている近危急種であることが判明されました。歯萼報春はサクラソウ科サクラソウ属の植物で、多年生の背の低い草本で、根茎が弱いです。主に中国四川省北西部と湖北省北西部に分布し、観賞用と薬用の価値を持ちます。

 湖北賽武当国家級自然保護区は秦嶺(中国中部を東西に貫く山脈)と大巴山(中国西南部の大きな山脈)の間に位置し、森林カバー率は95.88%に達し、南水北調センターラインプロジェクト(南方地域の水を北方地域に送り水不足を解消するプロジェクト)の重要な貯水前水源涵養地となっています。保護区内には絶滅の恐れのある希少な野生動植物資源が豊富にあり、良好な原生森林植生が保存されており、維管束植物185科1752種が分布し、国が重点的に保護している野生植物15種があります。(非、野谷)

 


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