豪の報告書、中国が米国を抜き2024年の世界外交指数1位に

2024-03-01 12:07:47  CRI

 

 ローウィ国際政策研究所公式サイトのスクリーンショット

 オーストラリアのシドニーに本部を置くローウィ国際政策研究所はこのほど、報告書「2024年世界外交指数」を発表し、「中国の在外公館の総数が米国を抜き、世界一の外交大国になった」としています。同シンクタンクの2019年の報告書によると、当時、中国は初めて米国を抜き、在外大使館と領事館の総数が最多になったということです。

 同報告書の2024年最新版は、66の国と地域を世界中にある在外公館の数に基づいてランク付けしています。中国は274の在外公館を擁して1位となり、米国が271で2位となっています。

 オーストラリアのシンクタンクであるローウィ国際政策研究所の「2024年世界外交指数」報告によると、1~10位は中国、米国、トルコ、日本、フランス、ロシア、イギリス、ドイツ、イタリア、ブラジルです。

 中国はアフリカ、東アジア、太平洋の島嶼国、中央アジア地域で米国をリードしていますが、米国は欧州、北中米、南アジアで依然として優位を占めています。中東と南米においては両国の在外公館数は同一です。

 ローウィ国際政策研究所は25日、公式サイトで「中国が米国を抜き、2024年の世界外交指数1位に」の見出しで記事を掲載しました。同研究所のライアン・ニラム世論・外交政策プロジェクト主任は、「地政学的競争によりアジア太平洋地域にスポットライトが当たる一方で、米国と中国の競争が続いていることは、2024年ランキングにおけるこの二つの超大国の主導的な地位にも反映されている」との見方を示しました。

 さらに同報告書によると、外交ネットワークの拡張速度が最も速いのはトルコとインドで、いずれの国も2021年の報告以後、11の在外公館が増えています。一方で、ロシアの外交ネットワークはウクライナとの衝突により「大きな打撃」を受けています。アジアでは、日本が依然として世界の先頭に立つ外交大国であり、中国を除けば最も強力なアジア外交ネットワークを持っています。(朱、坂下)

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