「空飛ぶクルマ」がいよいよ身近に!車で40分の距離がわずか10分に

2024-02-27 13:45:27  CRI

 先日開幕したシンガポールエアショーには50以上の国と地域から1000社以上の企業が出展しています。会場では、電動垂直離着陸機(eVTOL)などの新しいハイテク製品が人々の注目を集めています。

 いつの日か、空飛ぶクルマに乗って出勤する日が来るかもしれません。車で40分かかる距離なら、わずか10分の飛行で到着できます。しかも、それははるか先のことではなく、今後3年以内には現実になるかもしれません。

 シンガポールエアショーでは、ヘリコプターのように垂直離着陸が可能な電動垂直離着陸機(eVTOL)のメーカーが、ラッシュアワーの交通渋滞に悩まされている都会の生活者に斬新な交通手段を提供しました。この分野は今回のエアショーで人々が注目する焦点の一つともなり、航空産業に新たに出現した革命的なハイテクと言えます。

 eVTOLは人々から「空飛ぶクルマ」や「空中タクシー」とも呼ばれ、都市間や都市内の短距離移動のための新たな交通手段とみられています。市場調査やコンサルティング事業を手掛ける企業マーケッツアンドマーケッツ社のデータによりますと、世界の都市型航空交通と呼ばれる「アーバンエアモビリティ(UAM) 」の市場規模は2023年の38億ドル(約274億元)から2030年には285億ドル(約2051億元)に拡大し、年平均成長率は約33.5%に達する見込みです。

 空飛ぶクルマ開発を手がけるブラジル企業イブ・エア・モビリティ(Eve Air Mobility)社の予測では、Eve製のeVTOLは2026年までには投入が可能だということです。さらに、韓国ヒョンデ傘下のエアモビリティ企業スーパーナル(Supernal)は、2028年に市場に参入する計画だと発表しています。 

 とはいえ、eVTOL業界には多少の課題も残されています。安全問題は最も重要な点で、次には離着陸支援や充電施設といった垂直離着陸空港の建設を含む産業に関連する全過程のエコシステムの整備に一定の時間がかかるほか、パイロットの育成・トレーニングなどに依然として改善の余地があることなどです。(Lin、坂下)

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