IMF 2024年の中国経済の成長予想を上方修正

2024-02-26 13:36:45  CRI

 2023年の中国経済の世界経済成長への貢献率は32%で、予想を上回る成長となりました。国際通貨基金(IMF)はこのほど、2024年の中国経済とアジア新興経済体の成長予想を上方修正しました。ゴールドマン・サックスやUBSなどの国際金融機関が最近発表した報告書も、2024年の中国の消費とサービス業は回復傾向が続くとみています。

 IMFは最新の「世界経済見通し(WEO)」で、中国など主要経済体の成長が粘り強さを持つことを踏まえ、今年の世界経済成長予想を0.2ポイント引き上げ3.1%に上方修正したと明らかにしました。一方で、アジア新興経済体の今年の全体経済成長率は昨年10月の予測より0.4ポイント上昇し5.2%に達する見込みです。IMFは、2024年の中国経済の成長率を2023年10月の予測より0.4ポイント上方修正し4.6%と予想しました。

IMF、2024年の中国経済の成長予想を上方修正

 ゴールドマン・サックスやUBSなどの国際金融機関もこのほど報告書を発表し、2024年に中国の消費とサービス業はコロナ後の回復傾向を続けると指摘しました。英国のエコノミスト・インテリジェンス・ユニットなどは、2024年には中国経済のファンダメンタルズがより強固になると予想しています。米国の戦略国際問題研究所(CSIS)などの機関は、中国の電気自動車電池、電子製品、鉱物などの輸出が盛んで、多くの産業が世界競争力をリードしているとみています。

 また、在中国の米商工会議所、欧州商工会議所、ドイツ商工会議所の調査によると、インタビューを受けた米国企業の50%が中国を世界の第1位または上位3位の投資先として挙げており、インタビューを受けた59%の欧州連合の企業が中国を三大主要投資先の一つと見なしており、また、インタビューを受けた91%のドイツ企業が中国市場に根ざし続ける考えを示しており、半数以上は今後2年間で対中投資を増やす計画としています。

 このところ、日本の経済界の訪中団をはじめ世界銀行執行役員訪問団、フランスのダノングループ、米アムウェイ社、ドイツのBMWグループなどの国際機関と多国籍企業の責任者が続々と中国を訪れ、実務協力を深めています。(閣、野谷)

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