中国本土映画興行週間ランキング(2024.2.12-2024.2.18)

2024-02-23 13:38:43  CRI

 春節連休が終了!この期間に公開された全作品の興行収入はトータルで80.16億元(約1676億円)に達し、上映は計393.7万回、観客動員数はのべ1億6300万人でした。春節連休中の映画公開として総興行収入、上映回数、観客動員数はいずれも史上最高を記録しました。その中でワンツーをキープしたのは、日本映画『百円の恋』が原案のリメイク映画『熱辣滾燙(YOLO)』と『ペガサス/飛馳人生』(2019)の5年ぶりの続編『飛馳人生2(Pegasus 2)』。2作品とも公開2週目で25億元(521億円)の大台を突破しました。

単位:万元

 

~作品紹介~

【1位】熱辣滾燙(YOLO)
公開日:2024年2月10日
監督:賈玲(ジア・リン)
主演:賈玲(ジア・リン)張小斐(チャン・シャオフェイ)雷佳音(レイ・ジャーイン)楊紫(ヤン・ズー)沙溢(シャー・イー)

 2021年の春節映画商戦を制した話題作『こんにちは、私のお母さん(原題:你好,李煥英)』を生み出した賈玲(ジア・リン)が3年ぶりにカムバック!彼女監督&主演の最新作は、日本映画『百円の恋』を原案にしたリメイク映画で、さえない人生を送る女性がボクシングをきっかけに人生を変えていく様子が描かれています。ぽっちゃりしたイメージで知られる女性コメディアン・賈玲(ジア・リン)ですが、50キロ減量後の激やせ姿が大きな話題となりました。

【2位】飛馳人生2(Pegasus 2)
公開日:2024年2月10日
監督:韓寒(ハン・ハン)
主演:瀋騰(シェン・タン)范丞丞(ファン・チェンチェン)尹正(イン・ジョン)

 2017年に『乗風破浪(DUCKWEED)』、2019年に『ペガサス/飛馳人生』、2022年に『四海(Only Fools Rush In)』で春節映画商戦に加わった韓寒(ハン・ハン)監督。今年は、日本公開も果たした『ペガサス/飛馳人生』(2019)の5年ぶりの続編『飛馳人生2(Pegasus 2)』を引っさげて参戦しています。本作は前作に続く内容となっており、自動車教習所で講師を務める元人気レーサーが知り合いに誘われてぎこちない仲間たちとチームを組み、ラリーにチャレンジするという物語。

【3位】第二十条(Article 20)
公開日:2024年2月10日
監督:張芸謀(チャン・イーモウ)
主演:雷佳音(レイ・ジャーイン)馬麗(マー・リー)趙麗頴(チャオ・リーイン)高葉(ガオ・イエ)張訳(チャン・イー)于和偉(ユイ・ハーウェイ)

 昨年に時代劇アクション『満江紅(マンジャンホン)』を引っ提げて春節に登場し、栄えある年間ランキング1位をゲットした張芸謀(チャン・イーモウ)監督が今年も参戦!中年の検察官が、あるセンセーショナルな事件に巻き込まれ、自らもまた人生の試練に直面するという物語です。日本での公開は未定です。

【4位】熊出没·逆転時空(Boonie Bears:Time Twist)
公開日:2024年2月10日
監督:林滙達(リン・ホイダー)
主演(吹替):徐芸(シュー・ユン)万秦(ワン・チン)蒋琳(ジャン・リン)

 春節アニメの定番、「熊出没」シリーズの記念すべき10作目『熊出没·逆転時空(Boonie Bears:Time Twist)』がトップ5をキープ!ようやく新しい人生が手に入りそうになる主人公の「光頭強」、しかし、その新しい人生と引き換えに、日々を共にした「熊大」と「熊二」が大きな危機に直面することに。仲間たちを救うために「光頭強」はタイムトラベルの冒険に旅立つことを決意します。本作の監督とボイスキャストは、すべて新しい顔ぶれとなっています。

【5位】我們一起揺太陽(Viva La Vida)
公開日:2024年2月10日
監督:韓延(ハン・イェン)
主演:彭昱暢(ポン・ユーチャン)李庚希(リー・ゲンシー)徐帆(シュー・ファン)高亜麟(ガオ・ヤーリン)

 2013年に大阪アジアン映画祭で上映された『メモリー –First Time-』により頭角を現した韓延(ハン・イエン)監督、今年は新作『我們一起揺太陽(Viva La Vida)』が公開2週目でトップ5入を果たしました!本作は、韓監督の「闘病人生3部作」最終章で、不治の病を患った2人の若者のラブストーリーを描いたものです。

【6位】ムービー・エンペラー(原題:紅毯先生)
公開日:2024年2月10日
監督:寧浩(ニン・ハオ)
主演:劉徳華(アンディ・ラウ)寧浩(ニン・ハオ)単立文(パル・シン)リマ・ジタン

 劉徳華(アンディ・ラウ)主演の新作は、自身のイメージを変えようと風変わりなインディーズ映画に出演するスターをアンディが好演した風刺コメディ。『モンゴリアン・ピンポン(原題:緑草地)』(2005)や『クレイジー・ストーン 〜翡翠狂騒曲〜(原題:瘋狂的石頭)』(2006)をはじめ、数々の作品が日本上映を果たしたヒットメーカーの寧浩(ニン・ハオ)監督がメガホンを取っています。昨年10月23日~11月1日に開催された第36回東京国際映画祭のガラ・セレクション部門に出品されました。

【7位】年会不能停!(Johnny Keep Walking!)
公開日:2023年12月29日
監督:董潤年(ドン・ルンニエン)
主演:大鵬(ダーポン)白客(ホワイト・ケイ)荘達菲(ジュアン・ダーフェイ)王迅(ワン・シュン)

 董潤年(ドン・ルンニエン)監督の爆笑喜劇『年会不能停!(Johnny Keep Walking!)』がロングヒットを記録中!リストラの対象になるはずの平社員が人事担当者のミスで「本部異動」という大昇進を果たし、社内に大きな渦が巻き起こるという物語です。主演は監督や俳優、プロデューサー、タレントとして多岐にわたって活躍中の大鵬(ダーポン)。

【8位】八戒之天蓬下界(BA JIE)
公開日:2024年2月10日
監督:何冉昊(ハー・ランハオ)
主演(吹替):馬徳華(マー・ダファー)

 中国の古代神話「西遊記」の主人公の一人・猪八戒を中心とした春節アニメが8位に登場!珍しい視点から描かれる西遊記の逸話的物語で、1980年代に中国で一世を風靡した実写ドラマ『西遊記』で猪八戒を好演した俳優の馬徳華(マー・ダファー)が本作の主人公の声を担当したことでも話題となっています。

【9位】アクアマン/失われた王国(中国題:海王2:失落的王国)
公開日:2023年12月20日
監督:ジェームズ・ワン
主演:ジェイソン・モモア パトリック・ウィルソン アンバー・ハード ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世 ニコール・キッドマン

 DCコミックスのスーパーヒーロー「アクアマン」を中心とした映画シリーズの5年ぶりとなる第2弾『アクアマン/失われた王国(中国題:海王2:失落的王国)』が中米同時公開中!アトランティスと世界を取り返しのつかない荒廃から守るべく、アクアマンと仲間たちが立ち上がる物語が描かれています。日本では1月12日から公開中。

【10位】還是覚得你最好2(Table for Six 2)
公開日:2024年2月24日
監督:陳咏燊(ウィンサン・チャン)
主演:鄧麗欣(ステフィー・タン)張繼聰(ルイス・チョン)王菀之(イヴァナ・ウォン)

 2022年9月9日に中国本土で公開された香港のラブコメディ『還是覚得你最好(Table for Six)』の続編が2月24日の一般公開を前に先行上映を実施中。前作は、再会した元カノが自分の弟の嫁になっていることに気づいた男性を中心とした物語でしたが、今作では弟の結婚式と婚姻生活を中心に描かれています。前作で主演を務めた人気俳優の黄子華(ウォン・ズーワー)は続編への出演を辞退しましたが、彼以外のメインキャスト、鄧麗欣(ステフィー・タン)や張繼聰(ルイス・チョン)、王菀之(イヴァナ・ウォン)らが全員続投。監督は前作と同じ、『逆流大叔(Men On The Dragon)』などの陳咏燊(ウィンサン・チャン)が務めています。

(ミン・イヒョウ、梅田謙)

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