北京
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2034年サウジFIFAワールドカップのスタジアムとその周辺の選手村プロジェクトの完成予想図
中国鉄道建築集団(CRCC)によると、同社とSAMAコンストラクションからなるコンソーシアムがこのほど、2034年のサウジアラビア・サッカー・ワールドカップに使用されるジッダ・スタジアムと周辺の選手村の建設プロジェクトをサウジアラビアのジッダ中央開発から受注しました。
建設場所はサウジアラビア西部のメッカ州ジッダ市内で、総面積は約50万平方メートルで、スタジアム1カ所と選手村4カ所で構成されます。うちジッダスタジアムは地下2階、地上7階、高さ54メートルで、建築総面積は約36万平方メートル、観客収容人数は4万6000人あまりです。同スタジアムは国際サッカー連盟(FIFA)の標準に従って建設され、現地の歴史ある都市であるバラードからインスピレーションを得たデザインは、地元の伝統的な建築様式を表出します。
スタジアムの屋根は大スパンの鉄骨構造と膜構造による設計を採用し、芝生エリア上方の屋根膜は天候に応じて伸縮が可能です。スタジアム内部とグランドスタンドの座席下には空調システムが設置され、観客に快適な観戦体験を提供します。選手村はスタジアム周囲に分布させ、大会に商業、文化娯楽、医療教育のサービスを提供します。
CRCCが建設した2022年カタール・ワールドカップのメインスタジアム「ルサイル・アイコニック・スタジアム」は、中国企業が設計から施工までの全過程にわたりゼネコンの立場で建設した初のワールドカップ・メインスタジアムでした。(hj、鈴木)
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