インドネシア大統領選当確のプラボウォ氏 中国語で中国大使の祝賀に感謝したら100万以上の「いいね」

メディアの取材に応じるインドネシア大統領に当選確実のプラボウォ・スビアント国防相

　インドネシアで14日に投票が行われた大統領選挙では、多くの民間調査機関などにより、プラボウォ・スビアント国防相が当選確実とされるようになりました。インドネシア紙のジャカルタ・ポストの19日付報道によれば、中国の陸慷駐インドネシア大使は、南ジャカルタ市内のプラボウォ氏の私宅を訪れ、祝意を表しました。プラボウォ氏がその後、中国語で謝意を示す文章をソーシャルメディアに投稿したことが注目を集めました。

　プラボウォ氏は19日、フェイスブックへの投稿で、中国語とインドネシア語で「駐インドネシア中国大使館の陸慷閣下がジャカルタのケグラネグラの拙宅を訪れ、祝福してくださったことに感謝する」とつづりました。プラボウォ氏はまた、陸慷大使と撮影した写真を多く投稿しました。中には2人がプラボウォ氏の飼い猫と共に移った写真もありました。フェイスブックへの投稿では「（猫の）ボビー・ケグラネグラも一緒に陸慷大使のご訪問を受けた」とも書き込みました。プラボウォ氏は18日に、インスタグラムにも同じ内容の文章を投稿しました。プラボウォ氏の同投稿には19日夜までに、100万以上の「いいね」と2万3000件以上のコメントが寄せられました。

　インドネシアの大統領選挙の公式開票結果は3月下旬に発表される予定です。インドネシア紙のジャカルタ・グローブの19日付報道によれば、現地時間19日午後1時時点で82万カ所を超える投票所の70%以上の投票結果が集計され、プラボウォ氏と副大統領候補のインドネシアのジョコ大統領の長男のギブラン氏のペアが約5532万票（58%）獲得し、他の候補者を圧倒的にリードしているとのことです。プラボウォ国防相はすでに、オーストラリアと英国の指導者からの祝賀に対して、ソーシャルメディアへの投稿で謝意を示しました。今回は中国語で中国の陸慷大使に感謝し、2人とペット猫の写真も投稿したことで特に注目を集めました。

　インドネシアのスゲン・ラハルジョ前駐中国大使は、プラボウォ氏とギブラン氏は選挙期間中にジョコ大統領の政策を継続することを強調したと説明しました。

　関連報道によると、ジョコ大統領政権の10年間を通じて、インドネシアと中国の関係は勢いよく発展し、現在までに中国はインドネシアの最大の貿易パートナーになりました。（任春生、鈴木）