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中国で販売されているウルトラマンカード
中国では「ウルトラマンカード」が大人気で、小・中学校の近くの多くの文房具屋では、入り口の目立つところに置かれています。ウルトラマンカードは過去3年間、中国で100億元(約2000億円)近くを売り上げ、小学生たちの「社交通貨」とも言われています。
このウルトラマンカードを作っている「卡游(Kayou)」は2011年に設立され、現在は中国のトレーディングカード最大手となり、文房具やおもちゃなども生産している会社です。
卡游(Kayou)はこのほど、香港証券取引所のメインボードへの上場を申請しました。米モルガン・スタンレー、中国国際金融(CICC)、米JPモルガン・チェースの3社が共同スポンサーです。申請書によると、卡游(Kayou)の2021年、2022年、2023年1~9月の売上高はそれぞれ23億元(約460億円)、41億3000万元(約826億円)、19億5000万元(約390億円)で、調整後の純利益はそれぞれ8億元(約160億円)、16億2000万元(約324億円)、5億8000万元(約116億円)でした。
報告によると、卡游(Kayou)は、ウルトラマンの版権を所有する日本の株式会社バンダイの中国国内版権総代理である上海新創華文化発展有限公司(SCLA)からIP(知的財産)ライセンスを取得しており、2023年9月までに、50以上のウルトラマンのキャラクターの計274シリーズのトレーディングカードと28シリーズの文房具を生産し発売しています。
ウルトラマンカードは、小学生の間で爆発的な人気を博しただけでなく、多くの大人の消費者をも引き付けています。昨年、オークションに出品されたウルトラマンオーブシリーズのカードは、1枚10万999元(約220万円)で落札されました。(Lin、NM)
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