江蘇省蘇州市の若者 超格安の家賃で老人ホームに入居

2024-02-15 14:32:04  CRI

 最新の統計データによりますと、中国では5人に1人が60歳以上の高齢者だということで、老後の生活をどのように過ごすのかが人々の関心事になっています。中国東部の江蘇省蘇州市では、若者が極めて安い家賃で入居できる老人ホームが登場しました。

 22歳の女性・張瑾さんは、他の土地から蘇州に来て仕事をしています。仕事を終えた後、彼女が帰宅する場所は老人ホームです。張さんは毎月老人ホームでボランティアサービスを提供しているため、市場価格の10分の1にも満たない月額200元(約4200円)の賃貸料で老人ホームに入居しました。

 今年87歳になる陳天英さんは張瑾さんの親友の一人です。退職前、陳天英さんは教師をしていましたが、仕事で忙しい子供に心配をかけないよう、2022年に老人ホームに入居しました。 

張瑾さん(左)と陳天英さん

  陳さんは、老人ホームに若者が入居することを喜んでおり、張さんはみんなを元気にしてくれる人だと称えました。張さんによると、初めて陳さんに会った時、とても親しみを感じ、きっとおしゃべり好きな人だと思ったようです。

 老人ホームに入居しているもう一人のボランティアの若者は王澤浩さんで、近くの中学校の数学の先生です。歴史が趣味で、老人ホームでは多くの仲間を見つけ、同じ歴史好きのお年寄りたちとよく語り合うということです。

 現在、この老人ホームには140人以上の高齢者が暮らしています。老人ホームに入居している若者は一定の時間をボランティアに費やすことで家賃のコストを軽減しながら、お年寄りたちに寄り添っています。張さんは、「家族から遠く離れている私たちは老人ホームのお年寄りたちを自分の祖父母だと思い、彼らも私たちを自分の子どもと思って、互いに家族の愛を感じ取っている」と述べました。(藍、坂下)

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