中国の旧正月 金買いブームは衰えず消費者にさらに熱気

2024-02-14 15:07:41  CRI

 中国では例年、春節(旧正月、2024年は2月10日)前後が金の購買シーズンで、黄金の装飾品が消費者の注目の的になります。多くの金販売店は、今年の春節から現在までの金の販売量は2023年の春節期よりも2~3割増加し、1人当たりの1日の購入価格は平均で1万元(約21万円)を超えたと説明しました。

 世界黄金協会が発表した「2023年通年および第4四半期中国金市場回顧と情勢分析報告」によれば、中国における2023年の黄金装飾品の消費需要は前年比10%増の630トンで、売上高は過去最高の2820億元(約5兆9000億円)に達しました。

 中国国内の金価格は依然として1グラム当たり480元(約1万円)程度の高水準ですが、人々の金購入意欲は衰えていません。

ショッピングモールで金の装飾品を選ぶ客

 一般的な印象では「金を買うのが好きなのは中高年」ですが、実際には金購入に夢中になる若者が増えています。多くの若者は自分用以外にも、黄金の装飾品を購入して高齢の家族や親族、友人に贈っています。

 また、金価格高騰の影響を受け、多くの人が小さ目の装飾品を購入するようになりました。中でも細めのブレスレットが人気を集めています。

 金の装飾品が注目されるようになった最大の理由は、金の処理技術に飛躍的進歩があり、金が柔らかすぎるために生じる難点が改善され、デザインがさらに多様になったことです。次に、金装飾品を加工販売する企業が次々に、斬新な金の装飾品のデザインを登場させていることがあります。さらには、SNSがこの消費ブームを後押ししています。一部の人気SNSアプリでは、多くの若者が金を購入した「マイ攻略法」を投稿しており、また、各金販売店が推す「人気商品」が注目されるようになりました。

辰年に人気の、龍の関連のデザインの装飾品 

 金のネット販売も大人気で、インターネット販売プラットフォームによれば、1月以降は新しい干支の龍の金アクセサリーの人気が前年同期の6倍以上になり、龍型ペンダントの検索件数は前年同期の5倍になりました。(ヒガシ、鈴木)

KANKAN特集

ラジオ番組
KANKAN特集