【CRI時評】春節は中国のものであり、世界のものでもある

2024-02-11 15:18:02  CRI

 オーストリアのウィーンにある国連の地域事務所が中国の旧暦新年を初めて祝い、米ニューヨークにある国連本部が「春節(旧正月)の祝賀イベント」を再び開催し、多くの国のランドマークが「中国紅(チャイナ・レッド)」に彩られた。春節が国連の祝日に指定されたことで、世界各地の新年の雰囲気は濃さを増している。

 中国で最も古く、最も重要な伝統祝日である春節が、国連の祝日に指定されたことは、国連機関が毎年の春節当日に会議を開催するのを避け、人々に中華文化を体験する機会を増やすことを意味する。ある専門家によると、これに先立ち、韓国やベトナム、シンガポールなど約20カ国・地域が春節を法定祝日に定めている。春節が国連の「公式認証」を受けたことは、中国および中華文化の影響力が一層高まっていることを物語る。

 中華文化の「和を以て貴しと為す」「和して同ぜず」の価値観および「互いの美を共に美とする」の文化理念は、世界中の人々に共鳴されている。春節は「平和、和合、調和」という中華文化の理念を伝承している。世界中の人々が、各種春節イベントの没入型体験を通じて、中国について踏み込んで理解・認識し、中華文化が「開放的、包容的、革新的」であることを体感している。

 旧暦の大みそかの夜に放送される中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)による恒例の年越し番組「春節の夕べ(春晩)」は、海外の人々の「年越し」におけるホットワードの一つだ。今年、辰(たつ)年の春晩は、世界200カ国・地域の2100余りのメディアが同時生中継と報道を行い、閲覧回数は6億4900万回を超え、視聴回数は2億1000万回に達した。

 中華の伝統文化では、「竜」は知恵と力を象徴する。人々が辰年の新春を祝う中、世界各地では依然として激動がやまない。世界が不確実性に満ちた新たな1年に踏み入る中、特に必要とされているのが問題を解決するための知恵と勇気だ。

 国連のグテーレス事務総長は、辰年新春のあいさつで、国連、多国間主義、全世界の進歩事業に対する中国と中国人民の断固たる支持に感謝の意を表した。世界知的所有権機関(WIPO)のダレン・タン事務局長は、「竜は中華文化において勇気、先見性、行動力を代表する。直面する多くの地球規模の試練に対処する上で、われわれに必要なのはそのような資質だ」との認識を示した。(CRI論説員) 

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