中国船舶集団傘下の大連造船が計3000億円超でタンカーを大量受注

2024-02-09 11:55:06  CRI

 中国船舶集団傘下の大連船舶重工集団(以下「大連造船」)は7日、同社と中船貿易が共同売り手としてこのほど、欧州の著名な船主2社から通常燃料の超大型タンカー(VLCC)をそれぞれ6隻と2隻、液化天然ガス(LNG)デュアルフューエルの超大型タンカー(VLCC)をそれぞれ4隻と2隻を受注したと発表しました。また、大連造船がこのほど締結した11万トン級タンカー6隻の契約も今年1月に発効しました。受注契約総額は累計約150億元(約3112億円)に達しました。

△大連造船が建造した大型液化天然ガスLNGデュアルフューエルVLCC 

 液化天然ガデュアルフューエル動力の超大型タンカーはME-GI高圧デュアルフューエル機関を搭載しています。燃油モードとガスモードのいずれもが国際的な最も厳しい排出基準を満たしており、動力性能が向上すると同時に、従来の燃料に比べて炭素排出量を20%削減できます。また、通常燃料の超大型タンカー船舶は、エネルギー効率関連条約(EEDI)第3段階の設計指標を満たし、全体的な性能、環境保護性能および信頼性などの面で、いずれも同型船の世界最先端の水準です。

 統計によれば、大連造船は2023年から現在までに、11万トン級タンカーで同期間の市場シェアの23%に相当する22隻、30万トン級超大型原油船では同51%の17隻の建造を請け負い、契約金額は230億元(約4770億円)を超えました。

 VLCCは大連造船の主要な船型です。大連造船はこれまでに中国内外の船主にVLCCを累計117隻引き渡しており、中国の造船所として引き渡し数のトップを維持しているとのことです。(ZHL、鈴木)

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