スペイン人医師が中国の空港で突然倒れた人を地面にひざまずいて救助

2024-02-08 13:54:48  CRI

 中国中部、湖北省の武漢天河空港で5日正午ごろ、急に心臓病で倒れた高齢の女性を、搭乗待ちしていたスペイン人医師が心肺蘇生を行って救助するということがありました。女性は命に別条なく、容体は安定しているとのことです。 

 

 女性を救助したスペイン・バルセロナ大学心臓外科準教授のエデュアルド・クインタナさんは、1カ月前から華中科技大学同済医学院付属同済医院で学術交流を行っていて、それを終えて帰国するところでした。 

 クインタナ医師は待合室で、今回中国に来て学んだ手術に関する論文を執筆していたところ、誰かが大声で話すのを耳にしました。数秒後にまた女性の悲鳴が聞こえたため、すぐに側に近寄って見たところ、中国国際航空のスタッフが女性の状態を調べていました。 

 クインタナ医師は、自分が医者であることを示しながら、女性の脈拍を測り、女性は呼吸をしておらず、唇が紫色になり、心停止していることが分かったため、直ちに心肺蘇生を行いました。同時に、空港のスタッフにAED(自動体外式除細動器)が必要だと伝えました。1分もしないうちに空港のスタッフからAEDを渡されたクインタナ医師が使用すると、女性は脈拍、血圧、意識が徐々に正常になり、車椅子で病院に搬送される際には、簡単な単語を話せるまで回復しました。クインタナ医師は「よく訓練されている空港のスタッフが協力してくれたおかげで、今回の緊急救命をスムーズに行うことができた」と述べました。 

 クインタナ準教授は、同済医院の魏翔教授のチームに加わって心筋回転切断技術を学ぶために武漢を訪れていました。1カ月の滞在期間中、麻酔医のクリスティナ・エスティーブ准教授と共に同済医院で臨床医療、病室巡回、症例分析、手術観察などに参加しました。(Mou、柳川) 

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