警察官が高速道路を6キロ徒歩 9.3キロの酸素ボンベを届ける 湖北省

2024-02-07 12:12:45  CRI

 中国中部の湖北省ではここ数日、氷点下の冷え込みで雨や雪、路面凍結のために、高速道路では一部の車両が立ち往生しました。同省仙桃市の警察は4日深夜、救急患者を搬送中の救急車が高速道路で動けなくなり、酸素ボンベが切れかけているとの救助を求める電話連絡を受けました。対応のために警察官4人が酸素ボンベを徒歩で届けました。

 同日夜11時ごろ、同市警察のある署に、救急車が市街地から離れた高速道路で動けない状態になったとの通報がありました。同高速道路は当時、交通規制のために車両で進入できませんでした。そのため、同署の警察官4人が病院に急行して重さ約9.3キロの鉄製酸素ボンベを受け取り、高速路上の6キロは交代しながら歩いて運ぶことで、1時間をかけてボンベを救急車に届けました。

酸素ボンベを歩いて運ぶ警察官(同僚が装着したカメラによる画像)

 届けたボンベは3時間分の酸素しかなく、しかも道路が大渋滞していたため、病院までの正確な所要時間は不明でした。そのため、患者の家族は近くの病院への搬送を希望しました。警察官は現場で迅速に対応し、患者と道路状況を指揮センターに報告した後、救急車用車線の確保にただちに取り組みました。まず近くにある工事用車両からスコップを借り、車が動けなくなったために周囲にいた人々に、車両の誘導や雪かきへの協力を求めました。救急車は約2時間後に渋滞から抜け出しました。患者は市内の病院に到着して、生命の危険から脱することができました。(朱、鈴木)

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