【CRI時評】フィリピンの南海での「小サークル」引き入れは失敗に終わる

2024-02-03 12:37:29  CRI

 フィリピンのマルコス大統領はこのほど、ベトナム訪問を終えた。マルコス大統領は訪問中、フィリピンと中国との領有権問題に「不安」を感じていると述べた。一部の西側メディアもそれに合わせて南海問題を大きく取り上げ、「中国の脅威」を誇張した。

 公開報道によると、フィリピン・ベトナム両政府は二つの覚書に署名し、ホットラインの設置と合同沿岸警備隊委員会の設立に合意した。フィリピンメディアは、ベトナムは南海紛争における「ASEANの小さな多国間」協力を構成する重要な部分になり得ると述べた。専門家によると、フィリピンは安全保障の議題を借りて、南海で中国を対象とする「小サークル」を味方につけ、中国への圧力を強めようとしている。これはフィリピンの南海問題でのもう一つの新しい動きだ。

 フィリピンは昨年来、南海問題で動きを続けている。南海問題で挑発という火遊びをしつつ、「小サークル」を味方につけようとし、米国の意向でフィリピンは反中を目的としたさまざまな措置を講じた。フィリピンは、自国の限られた力では、中国に対抗することができないことをよく知っているので、他国を味方につけて自国を「元気づける」と同時に、中国と他のASEAN諸国との離間をけしかけ、トラブルを引き起こしている。

 フィリピンが二国間問題を実質的に多国間化しようとする狙いはっきりしているが、やり方は危険だ。長期にわたり、中国とASEAN諸国は対話・協議、共同開発という紛争処理の道を模索し、関係紛争は直接の当事国が友好的協議を通じて平和的解決を模索することを堅持してきた。フィリピンは自国と域外諸国の利益のために、中国を対象にする「小サークル」を作ろうとしたが、問題を複雑にし、大きくしただけでなく、「南海各方面行動宣言」の精神にも背き、地域諸国の前期の共同努力を破壊した。

 もちろん、フィリピンのやり方はASEAN内ではごく少数だ。昨年以来、フィリピンの南海地域での無謀な挑発行為を支持したいというASEAN加盟国がないことは、南海が平和の海、友情の海、協力の海になるべきだというのがASEAN諸国の共通認識であることを物語っている。

 黄岩島、仁愛礁は中国固有の領土だ。長年来、フィリピンの再三の挑発を前にして、中国は極めて大きな自制と忍耐を示してきた。今、フィリピンは何度も危ない橋を渡り、二国間問題を拡大化しようとしているが、それは自国の長期的利益を損ねるだけだ。危険の一歩手前で踏みとどまるのに遅すぎることはない。フィリピンは、博打打ちのような気持ちで、頼りにならない域外の覇権国に前途と運命を縛りつけるのではなく、自国の外交政策を反省する時が来たのではないだろうか。(CRI論説員)

 

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