北京
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中国北西部の青海省の冷湖鎮の関係者によれば、口径4.4メートルの大口径多機能分光望遠鏡(JUST分光望遠鏡)が、同鎮にある天文観測基地内に建設されることになりました。完成は2026年の予定で、中国における観測能力が最高の分光望遠鏡になります。
JUST分光望遠鏡のイメージ図
JUST分光望遠鏡プロジェクトは中国科学院など多くの科学研究機関と大学が協力して推進するもので、軽量化設計を採用しており、複数の分光器を搭載して観測対象を迅速に切り替えて、分光観測を適時に実施できるとのことです。
施設は完成後、暗黒物質の探索、宇宙に対する動的追跡、太陽系外惑星の探査などに運用されます。そのことにより、時間領域天文学、太陽系外惑星の探査、宇宙のネットワーク構造とその進化などの分野で、画期的な研究成果を多く獲得できると期待されています。
また、JUST分光望遠鏡の高精度分光器は、多目標かつ高精度の分光観測を国際的にも初めて同時に実現し、太陽系外惑星の探査効率を大幅に向上させるとみられています。(Yan、鈴木)
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