【CRI時評】米国企業から韓国企業まで、彼らはなぜ中国製動力バッテリーに「引かれる」のか

2024-01-29 10:06:54  CRI

 最近、韓国のメディア「韓国経済」は「メイド・イン・チャイナに代わる良い選択肢はない」と題して、韓国の自動車メーカーが直面する苦境を報道した。米国政府が対中輸出規制を絶えず強化する中、中国製バッテリー素材への依存度が高い韓国自動車メーカーは苦境に立たされている。そのため、これらの企業は米国政府にいわゆる対中規制を緩和して、彼らが主要なバッテリー素材を中国から調達できるよう求める意見書を次々と提出している。

 地球の反対側では、米国企業であるテスラも同様な難題に直面している。テスラは新型電気自動車「サイバートラック」用バッテリーの量産に行き詰まっていることから、バッテリー部品のサポートを緊急に中国メーカーに頼らざるを得なくなっている。

 それと同時に、米国ミシシッピ州のテイト・リーブス知事は折あるごとに同州が可決したばかりの史上2番目の経済成長プロジェクトを宣揚しているが、これは4社が19億ドルを拠出して動力バッテリー工場を建設するというもので、その中には10%の株式を保有する中国のバッテリー企業が含まれており、これは彼が以前、中国の技術は一種の「存亡の危機」だと主張していたのとは極めて対照的だ。

 韓国企業から米国企業、政府から経済界までが期せずしてこうしたメッセージを発しており、新エネルギー車の発展には中国は切り離せない。

 中国の動力バッテリー産業のこのような成果は、複数の競争優位性によってもたらされている。中国は既に正極材料、負極材料、電解液など、動力バッテリーの生産に欠かせない主要素材のすべてを自主生産しており、万全な動力バッテリー産業チェーンを築いている。同時に、中国製バッテリーは安定した品質と相対的なコストの安さで、とりわけ各国の自動車メーカーから歓迎されている。さらに重要なのは、長年にわたる技術革新とグローバル化の加速が中国企業の成功の鍵となっていることだ。

 中国の動力バッテリー産業の発展は、全世界の自動車産業のグリーン・低炭素化を推進し、全世界のグリーン発展を「持続」させるための世界的なトピックとなった。それが、米国の一部の政治家による中国製バッテリーを米国の電気自動車のサプライチェーンから排除しようとするもくろみを場違いなものにしている。米国はいわゆる「国家安全保障」を旗印に中国を抑圧し、「デカップリング」をもくろんでいるが、中国のバッテリー産業の独特な技術優位性を考えれば、米国にそれを止めることはできない。テスラなどの外国企業が中国企業に緊急で支援を求めていることがその何よりの証拠だ。米国各州の対中協力についての積極的意思疎通はまさに民意を集約している。

 政治的な力で市場ルールを押し切れないことは事実が証明している。米国戦略国際問題研究所などの機関は最近、中国の動力バッテリーなどの製品輸出の好調に伴い、多くの産業が急速に発展しており、中国は外国の投資家にとって依然として手放せない市場であり、世界経済の成長をけん引する強大な力であると次々に表明している。(CRI論説員)

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