【CRI時評】次の60年の中仏交流は引き続き人に先んじるべき

2024-01-27 13:18:14  CRI

 北京市内の国家大劇院で25日、フランスの作曲家グノーによるオペラ「ロミオとジュリエット」の公演が予定通り行われた。中国と外国の芸術家がともに手を携える素晴らしい文化の宴が開かれ、中仏国交樹立60周年の「特別な贈り物」にもなった。

 同日夜に行われた中仏国交樹立60周年レセプションでは、中仏両国首脳が共同でビデオメッセージを発表した。中国の習近平国家主席は、中仏関係の独特な歴史は独立自主、相互理解、大所高所に立った長期的見通し、互恵ウィンウィンを旨とする「中仏の精神」を形作ってきたと強調し、今後の中仏協力の深化について四つのイニシアチブを提起した。フランスのマクロン大統領は、両国国民の需要を満たし、世界の平和と安定にも資するパートナーシップを共同で構築する責任が双方にあると表明した。これは、両国首脳が中仏協力の推進について高度な共通認識を持っていることを物語っている。

 習主席はビデオメッセージのなかで、中仏は揺らぐことなく二国間関係を発展させなければならないと述べた。具体的には、人的・文化交流を拡大し、民心の通じ合いを促進すること、平等で秩序ある世界の多極化、包摂的な経済グローバル化を共に提唱すること、世界の平和と安定を守り、世界的な課題に対応するために中仏の力で引き続き貢献すること、互恵ウィンウィンを堅持することだ。この四つのイニシアチブは中仏の共通利益の絆(きずな)を引き強めることに立脚し、より大きな世界的責任を共に担うことにも着目し、次の60年の中仏関係発展の方向性を示している。

 中仏両国はともに安保理常任理事国であり、平和を愛し、陣営間の対立に反対し、真の多国間主義を提唱している。近年、気候変動への対応や生物多様性の保護の推進などをめぐり、中仏は多くの協力を展開している。絶えず出てくる地政学的衝突も、中仏は積極的に解消している。激動する世界のなかで、中仏両国はより密接になって同じ側に立ち、肩を並べてグローバルガバナンスの難局を打開し、世界の「安定装置」になる責任がある。

 「新時代の荒波に直面して、中仏は国交正常化の初心を保ち、積極的に未来に向きあい、果敢に成果をあげるべきだ」。世界が激しく揺れ動くほど、中仏の協力はますます重要になってくる。次の60年、中国とフランスの交流は引き続き果敢に人に先んじ、両国国民の幸福を図り、世界が向上し、善を求めるようにする理由がある。(CRI論説員)

 

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