タイ産輸出ドリアンのほとんどが中国向け

2024-01-19 11:57:37  CRI

 中国商務部傘下の中国食品土畜進出口商会(中国食品農産品畜産品輸出入商会)の最近の発表によれば、中国はタイ産農産物にとっての最大の輸出先であり、2023年1~11月の累計輸出金額はタイの農産物輸出の26.5%を占める111億400万ドルに達し、2位の日本(10.3%)、3位の米国(8.7%)を大幅に上回りました。同じ時期にタイから中国への農産物輸出は前年同期比18.3%増で、日本向けは1.3%減、米国向けは10.8%減でした。特にタイ産ドリアンの輸出は急成長して、前年同期比36.3%増の40億ドルに達し、農産物輸出総額の10%近くを占めました。特に対中輸出は39億ドル相当で、タイ産輸出ドリアンのほとんどが中国市場に出荷されました。

 中国南部で開催されたタイ産輸入ドリアンフェア

 中国は世界最大のドリアン輸入国であり、消費国です。一方でタイは世界最大のドリアン輸出国です。タイは2003年に中国税関総署の許可を得て中国にドリアンを直接輸出する初めての国になり、中国の生鮮ドリアン市場は長期にわたりタイ産ドリアンの独占状態です。

 2021年には中国・ラオス鉄道が開通したことで、タイの果物輸出の利便性が高まりました。特に中国・ラオス鉄道果物コールドチェーン専用列車が運行を開始したことで、タイから中国南西部の雲南省昆明市までの輸送時間は従来の5〜7日から3日に短縮されました。タイのドリアンの中国への輸出はより迅速で円滑になり、価格優位性もさらに際立つようになりました。

 アナリストからは、「地域的な包括的経済連携(RCEP)の発効が続いたことで、日本や韓国、ニュージーランドなどの締結国と中国の貿易協力にもさらに多くの利便性がもたらされる」との声も出ています。(閣、鈴木)

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