【CRI時評】データから見る「中国を選ぶことはチャンスを選ぶこと」

2024-01-18 10:22:14  CRI

 「中国経済が5%の成長を維持し、依然として世界経済の重要なエンジンであり続けていることは、間違いなく大きなプラスだ」英国の学者マーティン・ジャック氏は最近、「CRI時評」にこのように語った。中国当局が17日に発表した2023年国民経済データは国際社会の予想を裏付けた。

 試算によると、2023年の中国のGDP値は126兆582億元で、物価の変動を調整した実質で前年比5.2%の伸びとなり、伸び率は前年を2.2ポイント上回っている。一連の数字は、中国経済が回復傾向を強めていることを示している。

 何事も経験しなければ、その難しさはわからない。中国経済の成績を観察するには、縦軸だけでなく、横軸でも比較することが必要だ。この1年、世界経済は低迷し、国際情勢は複雑に変化し、地政学的紛争が頻発した。国際通貨基金(IMF)は、2023年の世界経済の成長率を3.0%と予測し、欧州委員会は2023年のユーロ圏の成長予測を0.6%に引き下げた。対照的に、中国経済の成長率は世界の主要経済国の中でトップクラスだ。

 次ぎに消費について見ると、現在、世界では総需要が不足しており、市場は最も希少なリソースだ。英国国家統計局の調査では、2023年のクリスマスには回答者の46%がクリスマス用の食品やプレゼントの支出を減らしたと答えている。だが、中国では昨年、社会消費財の小売り総額が過去最高を記録し、最終消費支出が全体の成長を4.3ポイントけん引し、メインエンジンの役割が顕著に示された。

 さらに、輸出入の実績もある。国連貿易開発会議(UNCTAD)のリポートは、2023年の世界の財貨貿易額が7.5%減少すると予測しているが、中国の財貨輸出入はおおむね安定しており、7年連続で全世界の財貨貿易首位の座を維持する見通しだ。極めて巨大な規模の市場、強大な生産力、貿易構造の継続的な適正化、これら「中国の優位性」は国際貿易を刺激するだけでなく、全世界のリソースの配置をも適正化し、産業チェーン・サプライチェーンの安定を守っている。

 さらに重要なのは、中国は既に、単なる「世界の工場」ではなく、世界全体のイノベーションの高地であるということだ。2023年にはハイテク産業に対する投資の伸びが固定資産投資全体を上回り、再生可能エネルギーの発電設備容量が歴史的に火力発電を上回った。このいずれもが、中国の質の高い発展が確かな形で進んでいることを示している。

 2024年の中国経済はどうなるか。客観的に見れば、現状の外部環境は複雑さ、厳しさ、不確実性を増しており、中国経済の発展は依然として多少の困難と課題に直面している。だが、全体的に見れば中国の産業基礎は強大であり、新たな質の高い生産力の育成が進んでおり、マクロ政策の余地は広く、経済が長期的に安定して向上するという基本的なすう勢は変わっていない。IMF、経済協力開発機構(OECD)などは最近、2024年の中国の経済成長見通しを引き上げた。UNCTADのグリーンスパン事務局長が言うように、中国が多くの産業でリーダー的な地位にあり、経済の転換とアップグレードが進み続けていることが、今後の持続的な成長を示唆している。(CRI論説員)

 

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