北京
PM2.577
23/19
17日に打ち上げられた無人補給船「天舟7号」に搭載された科学実験材料には、地球上で最も古い生命形態の一つであり、地球大気中のメタンガスの主要な原因物質で、深海、水田、反すう動物の胃などの嫌気性環境に広く分布している嫌気性古細菌が含まれています。
嫌気性古細菌は「天舟7号」と共に中国宇宙ステーションに送り込まれ、火星を模した環境や宇宙放射線の極限環境下で生存できるかどうかを検証することにより、地球外生命体が存在するかどうかという人類にとっての大きな謎の解明に寄与するとされています。
中国科学院微生物研究所の東秀珠研究員は、「この菌を使って実験をするのは、この菌の食べるものがとても簡単で、水素と二酸化炭素だけで生きていけるからだ。その後、メタンになる」と説明しています。
清華大学地球システム科学部の劉竹教授は「私たちはこの嫌気性の古い細菌を選び、それをこの装置に入れて(中国)宇宙ステーションというプラットフォームに送り込む。そして、宇宙放射線にさらされ、かつ微小重力や温度など、その他の極端な環境が重なった宇宙ステーション上で、この地球上初期の生命が生きられるかどうかを実験する」と話しています。(閣、坂下)
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