7600台搭載可能 クリーンエネルギーを燃料とする大型ローロー船が欧州に初出航

2024-01-17 14:09:15  CRI

 中国最大の自動車輸出ふ頭である上海海通国際自動車輸出ふ頭で17日、7600台の自動車を積み込める液化天然ガス(LNG)ダブル燃料ローロー船が、欧州への初航海に出ました。同船は中国の船主が投資して建造された、現役として世界で積載量最大のクリーンエネルギーローロー船で、中国自主ブランド自動車の輸出を加速するとされています。

 「上汽安吉申誠」と命名された同船は長さ200メートル、幅38メートル、13階建てのビルと同じ高さで、排水量が4万トンを超える遠洋航海用巨船で、自動車7600台を積載できます。また、革新的なLNGダブル燃料を採用し、二酸化炭素排出量を40%削減できます。

 初航海では上海汽車、東風、宇通客車などの中国ブランドの新車を搭載して欧州に向かいます。同船は上海港で船積み作業を行った後、中国の各港にも寄港して、計5000台近くの中国自主ブランドの新車を搭載して欧州に向かいます。輸送する自動車の約半数が新エネルギー車とのことです。

 中国の新エネルギー自動車に対する国外からの発注の大幅増に伴い、大型船が自動車運搬船の新規発注の主流になりました。今後3年間で7600台、7800台、9000台の自動車を輸送できる、計14隻の遠洋航海用輸送船が続々に上汽安吉物流遠洋船隊に引き渡され、中国の自主ブランド自動車の海外進出の加速に貢献することになるとのことです。(藍、鈴木)

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