中国教育部 学年ごとに生徒のメンタルヘルス状況を評価へ

2024-01-15 11:51:22  CRI

 

中国で青少年の約14.8%に様々な程度のうつリスクがある

 メンタルヘルスの問題は青少年が直面する主な悩みの一つです。中国教育部はこのほど通知を発表し、学年ごとに小中高校、大学の児童・生徒・学生のメンタルヘルス状況を1回評価するよう求めました。

 中国科学院心理研究所が2023年10月に発表した青少年のメンタルヘルス状況に関する調査報告によると、中国では、青少年の約14.8%に程度の異なるうつリスクがあることが分かりました。専門家は、「専門的なメンタルヘルス状況評価により、教師は生徒らの心理状態や特徴を知るだけでなく、起ころうとしている行動や発展の方向性を予測し、それに応じた介入や予防対策を行い、所期の効果を得ることができる」との見方を示しました。

 北京市にある病院心理科の劉医師は、「メンタルヘルス状況の評価を行うことで、生徒らの心理的問題の発生を効果的に予防することができ、教育関係者に的確な早期介入と治療を行うよう促すことができる」と述べました。

 しかし、生徒らの中には本音を伝えることを嫌がったり、ためらったりする人がいるかもしれず、評価結果の正確性に影響を与える可能性があります。また、保護者が代わりに記入する場合も評価結果にゆがみが生じます。

 これに対し、専門家は、評価プロセスのプライバシー保護と機密性を重視し、評価結果の解釈と応用に注目し、評価結果の追跡とフィードバックを強化する必要があると提案しました。子どものメンタルヘルス状況に関して家庭は第一責任者で、保護者は子どものメンタルヘルス状況の評価を重視すべきで、子どもの心の悩みをいち早く発見し、そして子どもをサポートして専門的な診断と治療を求め、心身ともに健康に成長させる必要があります。(雲、野谷)

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