中国初の「シルバー経済」政策文書が発表

2024-01-15 21:51:35  CRI

 国務院弁公庁はこのほど発表した『シルバー経済の発展と高齢者の幸せの増進に関する意見』で、4分野26項目の措置を打ち出しました。同意見は、中国で初めて名称に「シルバー経済」の語が用いられた政策文書です。中国政府は今後、高水準で精密かつ先端的な関連製品と高品質サービスモデルの育成に力を入れていきます。

 民生事業の面では、高齢者向け食事支援、在宅高齢者支援、コミュニティーの利便性向上、高齢者健康、高齢者介護、高齢者向けレクリエーションとスポーツ、農村部での養老の7分野のサービスを拡大して発展させます。

 中国のシルバー経済の規模は現在、約7兆元(142兆円)前後で、GDPに占める割合は約6%で、2035年までには約30兆元(609兆円)、GDP占有率は約10%に達する見込みです。

 今後は、潜在力のある産業の育成に力が入れられます。例としては、高齢者に対応する衣類の生地、デザイン構造、補助装置などの研究開発と設計の強化や、高齢者対応の日用品、高齢者のレジャー・付き添い製品の重点的な開発・応用などがあります。同時に、スマート介護ロボット、家庭用サービスロボット、スマート迷子防止端末などを普及させます。(ヒガシ、鈴木)

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