【CRI時評】中国の対外貿易の「生きた水」はどこから来るのか

2024-01-13 12:10:59  CRI

 中国税関総署が12日に発表したデータによると、2023年の中国の輸出入総額は対前年0.2%増の41兆7600億元(日本円で約844兆円)となり、7年連続で世界最大の貨物貿易大国の座を維持する見込みだ。

 現在、世界経済の回復は鈍く、貿易保護主義が台頭し、地政学的紛争が続き、世界の主要経済国の対外貿易はおしなべて大幅に減少している。国連貿易開発会議(UNCTAD)のリポートは、2023年の世界の貨物貿易額は7.5%減少すると予測している。こうした背景の下、中国の輸出入の実績は予想を上回り、国際貿易と経済発展を力強く後押ししている。

 輸出面では、世界貿易機関(WTO)の予測では、2023年の中国からの輸出が国際市場に占めるシェアは依然として14%前後という比較的高い水準を保っており、中国は世界最大の製造大国としての優位性を十分に発揮している。2023年の23兆7700億元(約480兆円)という輸出総額のうち、製造業製品が23兆5100億元(約475兆円)に達している。そのうち、大型の機械・設備等の製造業の輸出は2.8%伸びて、輸出額全体の6割近くを占めている。特に船舶、自動車産業は国際社会が注目する「ダークホース」だ。

 輸入面では、中国の輸入額は商品価格下落の影響を受けてわずかながら減少したが、輸入件数は2.9%増加している。原油、天然ガス、鉱石などの原材料から特殊用途食品、デジタル家電、さらには越境ECなどの新業態、新モデルまで、これらはいずれも中国の持続的な生産回復と、旺盛な消費ニーズ、超巨大市場の優位性が絶えず発揮されていることを反映している。中国の継続的な輸入拡大も、ますます世界がチャンスを共有することにつながりつつある。

 中国の対外貿易の「生きた水」はどこから来るのだろうか。最近、国際通貨基金(IMF)などの機関が続々と中国の2023年の経済成長見通しを上方修正している。多くの国際機関が、2023年の中国の世界経済成長に対する寄与は約30%以上で、依然として世界経済の最大のエンジンであると予測している。中国経済は引き続き回復し改善されており、まさに輸入商品ニーズを刺激し、商品輸出を推進している。

 昨年末に開催された中央経済活動会議は、対外貿易の新たな原動力の育成を加速し、国内需要拡大に注力し、高い水準の対外開放を拡大することを打ち出している。中国経済が引き続き回復し、改善されるのにつれて、対外貿易の発展を支える有利な条件はますます増え、世界貿易と世界経済にさらに多くの朗報をもたらすだろう。(CRI論説員)

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