世界最長の高速鉄道海底トンネル施工用 初のシールドマシンが完成 中国

2024-01-12 14:29:57  CRI

超大径シールドマシン「定海号」

 中国東部沿海部の浙江省寧波市と舟山市を結ぶ高速鉄道「甬舟鉄道」は、中国初の外洋シールドトンネル鉄道です。同鉄道の金塘海底トンネルは、全線で最も重要な工事で、全長16.2キロ(うち海中区間11.2キロ)、最深部の深さは85メートル、直径14メートルで、世界で最も長く、かかる水圧が最も高い海底高速鉄道トンネルとされます。10日午前、この鉄道の海底トンネル掘削のために製造された超大径シールドマシン「定海号」が湖南省長沙市で順調にラインオフしました。

 「定海号」は中鉄十一局集団有限公司と鉄建重工集団有限公司が共同で製造したもので、カッターヘッド、シールド本体、後部付属台車の3部分、10万点以上の部品で構成されています。長さは約135メートル、最大掘削直径は14.57メートル、総重量は4350トンで、通常のシールドマシンの8倍です。「定海号」は舟山側から穴を掘って地下に入り、6.27キロの地点で作業を完了し、もう1基のシールドマシンと海底で合流して海底トンネルの工事を完了する予定です。

 甬舟鉄道の金塘海底トンネル工事の作業は、海底シールドの高精度ドッキング、トンネル通過地層の多変化性と岩質の違いの大きさ、水中地形が複雑といった施工の難題に直面しています。このため、「定海号」は「超大径シールド主駆動伸縮システム」を含む多くの先端科学技術と革新技術を応用しました。金塘海底トンネルの始発区間には1キロの複合地層があり、シールドマシンがカッターヘッドを平均2メートル進めるごとにカッターを交換しなければなりません。主駆動システムのテレスコピック機能により、工具交換の効率が50%向上します。(hj、野谷)

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