北京
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張永勝さん家族 張さんが経営する露店にて
「パパ、ママ。愛してる!」――。1月8日、張永勝さんと妻は寄贈された補聴器をつけたことで4歳の娘からの呼びかけを初めて聞き、感激して涙ながらに娘を抱きしめました。張さんはこの日が31歳の誕生日で、人生最高の誕生日プレゼントを受け取ることができました。
張永勝夫婦は中国中部に位置する長江沿いの湖南省長沙市でも特ににぎやかな四方坪という夜市で、「無声爆漿鶏蛋仔(音なしとろとろエッグワッフル)という屋号の露店を営んでいます。夫婦は聴覚障害者で、接客の際はジェスチャーや携帯電話で文字を入力して伝えています。時には4歳の娘がたどたどしい言葉で客と話して両親の商売を手伝います。
張さん夫婦は子供を産む前に遺伝子検査を受けたことがあり、子供に聴力障害は起こらないだろうと思っていましたが、残念なことに娘にも聴力障害が発生しました。
娘に早いうちに人工内耳をつけさせ、リハビリを受けさせるため、張さん夫婦は湖南省の岳陽市などでおもちゃやポップコーン、たこ焼きなどを売りました。夫婦はもっと稼ぐために、2022年6月に省都の長沙市に出て現在の屋代の権利を購入しました。現在のところ1日の収入が500元(約1万円)前後で、娘の1日のリハビリの費用は300元(約6000円)がかかるため、生活はやや苦しい状況が続いています。
夫婦はそれでも全ての貯金をはたき、娘のために人工内耳と補聴器を購入しました。張永勝さんは「なぜ娘だけに人工内耳と補聴器をつけるのか」との質問に対して、「私と妻は聞こえなくてもよいが、娘にはどうしても聞こえるようになってもらいたい」と表示した携帯電話の画面を示しました。張さん一家の物語はネットに投稿され、多くのネットユーザーが感動しました。
「一家を助けてくれた人々に感謝」(張さん夫婦と娘)
張さん夫婦は1月8日、寄贈された補聴器を使って娘の声を初めて聞きました。張さんは「家族全員を助けてくれたすべての人に感謝している。ずっと娘のそばにいて、娘が元気に育って、ほかの子供と同じように学校に通うのを見守っていきたい」と、携帯電話に入力した文字を見せて感謝の意を示しました。(任春生、鈴木)