スキーでけがをした女性 帰りの機内で有名な外科医師と出会う

2024-01-09 13:50:15  CRI

 26歳の女性小雪(仮名)さんは12月31日午後、中国西北部新疆ウイグル自治区のカシュガルのスキー場からウルムチを経て飛行機で広州に向かっていました。小雪さんは動きが鈍く、軽く手足を動かすだけでも全身に激痛が走っているように見えました。

 小雪さんは新疆でのスキー中に転んでけがをしましたが、予約した航空便に間に合わせるため、何の治療も受けないまま急いで飛行機に乗ったのです。広州までの飛行時間は6時間近く、けがをしている小雪さんにとってはとてもつらいものでした。ところが、偶然にも隣の席に座っていた乗客が「大物医師」として全国に名を知られた、南方医科大学南方病院創傷骨科(骨折治療の整形外科)研究所の余斌所長だったのです。

飛行機の中で小雪さんの患部を包帯で固定する余医師

 余所長は同僚たちとカシュガルでの学術活動に参加して広州に戻る途中でした。3日間の出張を終えて飛行機に乗った彼は、席に着くなり、隣に座っている小雪さんが小さな声でうめき声を上げ、脂汗をかいていることに気づきました。職業的にピンときた余所長は小雪さんに骨折しているのではないかと尋ね、「私は南方病院の整形外科医です。私を信じてください。お手伝いしましょう」と言いました。余所長は小雪さんの病状を詳しく確認し、キャビンアテンダントにガーゼと包帯などをもらうと、すぐに小雪さんの患部を包帯で局所的に固定して腕と肩を動かさないようにしたため、小雪さんはすぐに痛みが和らぎました。「適時かつ効果的な手当で患部を保護することで、不適切に動かすことによる二次損傷を防げます」と説明しました。

 残りの5時間余りの飛行中、余所長は小雪さんに今後注意すべきことを説明し、治療とリハビリについて指導しました。飛行機が着陸した後、余所長と、随行していた医療関係者は直ちに小雪さんの入院を手配し、小雪さんが空港から直接南方病院に行って入院できるようにしました。

 飛行機の着陸後、小雪さんは空港からのリムジンバスで南方病院に向かい、入院しました。小雪さんは、骨折は初めてで、何も分からず、前日の夜に、広州のどの病院の整形外科に診てもらうかをインターネットで調べたということで、「機内で手当てを受け、荷物を持ったまま病院に連れて行かれるとは思いませんでした。余医師には本当に感謝しています」と語りました。現在、小雪さんは南方病院に入院中で、けがをした箇所の手術を受け、着々とリハビリ中です。(Mou、坂下)

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