北京
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中国第40次南極科学観測ミッションを遂行する極地科学観測砕氷船「雪竜2号」はこのほど、南極大陸西部マリーバードランド沖のアムンゼン海に到着し、南極海の観測を行うとともに、深水層の生態潜水標識の敷設に成功しました。中国が極地に生態潜水標識を設置するのは今回が初めてです。
この潜水標識の主要な生態センサーはいずれも国内の重点プロジェクトにより開発されたもので、光学・音響システムにより上層海域のオキアミの長周期探査を行います。設置期間は1年間で、来年の第41次南極観測の際に回収する予定です。
また、観測隊員らは作業ステーションで中層魚の底引き網作業を行いました。中層魚は海面下1000メートルほどに生息し、南極海の生態系の中でバランスをとる役割を果たしており、中層魚の研究は南極全体の生態系を理解する上で重要な意義を持ちます。(馬げつ、坂下)