山の麓にあるコンテナ幼稚園

2024-01-05 13:19:15  CRI

 中国青海省玉樹チベット族自治州曲麻莱県は黄河の源流の奥地に位置し、平均標高は4500メートルを超え、土地が広く人が少ない場所です。地元の子どもたちは家族と共に遊牧生活を送っており、居住する牧草地帯は町から遠く、幼稚園に通うのが大変不便でした。

山の麓にある幼稚園

 ここ数年、この問題を解消するために、地元政府は思考の角度を変えて、「幼稚園に通う」ことから「幼児教育を届ける」ように考え、草原にある牧場の外れに15カ所のコンテナ幼稚園を設置しました。地元の教育部門は巡回教育方式で郷や鎮にある幼稚園の先生を村に派遣し、教育を届けています。

 屋外で運動する子どもたち

遊ぶ子どもたち

 15カ所の幼稚園の名は「陽光」といい、同県を支援対象とする国家エネルギーグループが2022年から累計1350万元(約2億7000万円)を投入して建設したものです。陽光幼稚園はコンテナ式で、屋根には独立電源型エネルギー貯蔵太陽光発電システムが設置され、暖房や照明などの需要を満たすことができます。2023年に15カ所の陽光幼稚園が相次いで開園し、これまでに辺境の牧畜区域の子ども700人以上が入園しています。(閣、藤井)

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