商務部など10部門　高付加価値製品の加工貿易を奨励

　商務部をはじめとする政府10部門はこのほど、国務院の承認を経て、「加工貿易の発展レベル向上に関する意見書」を発表しました。これは、2016年の「国務院による加工貿易のイノベーション発展促進に関する若干の意見」に次いで発表された加工貿易関連の重要な政策文書とされています。

　今回の意見書は、高付加価値製品の加工貿易を奨励し、保税と補修業務の展開を促進するとともに、財政・税金・金融による支持を拡大し、加工貿易の管理とサービスの健全化などの面から12項目の措置を打ち出しています。

　これについて、商務部対外貿易司の責任者は、「加工貿易は中国の開放型経済と対外貿易における重要な構成部分である。改革開放以来、加工貿易は飛躍的な進展を遂げており、雇用創出、貿易大国の建設、産業構造のグレードアップにおいて重要な貢献をした」と評価した上で、「近年、国内外の環境に深刻な変化が生じ、伝統的な加工貿易の規模も割合も低下したものの、加工貿易の役割が減少したとは言えない。加工貿易は今、依然として中国の中西部、北東部の対外貿易の成長を促す主な原動力であり、対外貿易や外資、産業チェーンとサプライチェーンを安定させる面において重要な役割を果たしている」と指摘しました。（Lin、謙）