政府が指導意見を発表 2027年までに伝統的製造業の発展水準を引き上げへ

　工業情報化部など8部門はこのほど、「伝統的製造業のモデルチェンジ・アップグレードの加速に関する指導意見」を共同で発表しました。2027年までに、中国の伝統的な製造業のハイエンド化、スマート化、グリーン化、融合化した発展レベルの明らかな向上の実現と、製造業のウエイトがほぼ安定を維持することをサポートするという目標が掲げられています。

　指導意見によると、2027年までに工業企業のデジタル化開発・設計ツールの普及率は90％以上、重要工程の数値制御（NC）化率は70％以上に達し、工業エネルギー消費量と二酸化炭素排出量が低下し続け、工業付加価値額1万元あたりの水使用量が2023年より約13%削減され、工業固体廃棄物の総合利用率は57%以上となる見込みです。

　以上の目標を実現するためには、地域の人工知能（AI）データ処理センターの建設を模索し、大量のデータ処理、生成AIツールの開発などのサービスを提供し、伝統的製造業におけるAIの活用を促進すると同時に、資源の効率的な循環利用を促し、鉄廃棄物や使用済み動力電池、使用済み家電、使用済み繊維製品の回収利用産業を大いに発展させることや、産業排水の循環利用を推進し、工業用水資源の節約を進めることなどが求められています。（ZHL、謙）