北京
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中国南部の広東省広州市白雲区にあり、3年余りにわたって工事が進められていた大型鉄道駅の広州白雲駅が、このほど正式に運営を開始しました。同駅は1916年に建設された棠渓駅を改築したもので、広州市に出入りする在来線列車を中心に、高速鉄道と都市間鉄道も乗り入れています。
広州白雲駅の外観
駅舎は地上3階、地下4階の7階建てで、延べ床面積は約45万平方メートルです。ピーク時には1時間当たり15万人余りを受け入れるとのことです。
駅舎内の「光の谷」と呼ばれるエリアでは、天窓と光導管による採光システムにより、太陽光を最上階から地下1階まで導いて高さ290メートルの縦の空間の照明に当てています。このエリアでは駅舎の形に合わせて通風経路を設計して換気を改善しました。
駅舎内の待合ホール
駅舎中央部分の屋根にはソーラーパネル6600枚が敷設され、年間366万キロワット時を発電して駅舎内の照明や冷暖房、旅客移動システムなどにクリーンエネルギーを供給し、年間3500トンの炭素排出を削減できるとのことです。
白雲駅にはスマートモニタリング技術も導入され、照明や空調、エスカレーター、給排水システムの運用状況をリアルタイムで監視調整します。非作動時には自動で電源を切って電力網への接続を遮断することにより、消費電力を40%節約できます。さらに、雨水の調節と水資源の総合利用のために、容量100立方メートルの雨水貯留池も設置されたとのことです。(鵬、鈴木)