中国本土映画興行週間ランキング（2023.12.18-2023.12.24）

　年内最後のスーパーヒーロー映画『アクアマン／失われた王国（中国題：海王2：失落的王国）』が中米同時公開スタート。初動記録は、2.4億元（約48億円）に！「名探偵コナン」シリーズ最新作『名探偵コナン　黒鉄の魚影（中国題：名偵探柯南：黑鉄的魚影）』は中国でトップ5をキープし、興行収入は1.5億円（約30億円）に到達！2016年に米国で制作され、2017年に中国本土公開を果たした話題作『ラ・ラ・ランド（中国題：愛楽之城）』が、中国で再上映を実現。

単位：万元 

～作品紹介～

【1位】アクアマン／失われた王国（中国題：海王2：失落的王国）
公開日：2023年12月20日
監督：ジェームズ・ワン
主演：ジェイソン・モモア　パトリック・ウィルソン　アンバー・ハード　ヤーヤ・アブドゥル＝マティーン2世　ニコール・キッドマン

　DCコミックスのスーパーヒーロー「アクアマン」を中心とした映画シリーズの５年ぶりとなる第２弾『アクアマン／失われた王国（中国題：海王2：失落的王国）』が、この20日に中米同時公開スタート！本作は、スーパーヒーロー映画の作品群「DCエクステンデッド・ユニバース」の13作目にあたり、最終章になるということで大きく注目を集めています。シリーズ第１弾から、監督にはジェームズ・ワン、主演にはジェイソン・モモア、パトリック・ウィルソン、アンバー・ハード、ニコール・キッドマンらが続投。アトランティスと世界を取り返しのつかない荒廃から守るべく、アクアマンと仲間たちが立ち上がる物語が描かれています。日本公開は2024年1月12日の予定です。

【2位】三大隊（Endless Journey）
公開日：2023年12月15日       
監督：戴墨（ダイ・モオ）
主演：張訳（チャン・イー）李晨（リー・チェン）魏晨（ウェイ・チェン）曹炳琨（ツァオ・ビンコン）

　中国の社会ニュースや社会問題に関する記事を配信するSNSアカウント「網易人間工作室」に掲載された実話をもとに制作された犯罪ドラマ『三大隊（Endless Journey）』がトップ3をキープ。ある凶悪事件の捜査中に容疑者の一人を事故死させた罪で投獄された程兵が、出所後に一般人としてこの事件の犯人を追い続ける様子が描かれています。程兵役を演じるのは、主演作3本が同時公開されている、現在中国映画の第一線を独走中の張訳（チャン・イー）です。日本公開は未定です。

【3位】照明商店（Love Life Light）
公開日：2023年12月8日
監督：蔡耳朶（チェルドン・ツァイ）
主演：章若楠（ジャン・ルオナン）白宇帆（バイ・ユーファン）劉奕君（リウ・イージュン）黄澄澄（ホァン・チェンチェン）柳岩（リュウ・イエン）

　韓国の漫画家カン・プルの同名漫画を映画化した中国映画『照明商店（中国題：Love Life Light）』が絶賛上映中。現世とあの世の境目にある「照明商店」を舞台に、生と死の狭間をさまよう人々と魂たちの出会いと別れを描く心温まる物語です。主演は若手俳優の章若楠（ジャン・ルオナン）や白宇帆（バイ・ユーファン）など。

【4位】怒潮（Wolf Hiding）
公開日：2023年12月16日
監督：馬浴柯（マーク・マ）
主演：張家輝（ニック・チョン）阮經天（イーサン・ルアン）王大陸（ダレン・ワン）秦沛（ポール・チョン）

　『激戦 ハート・オブ・ファイト』（2014）などの張家輝（ニック・チョン）や『追緝（The Abandoned/台湾タイトル：査無此心）』（2023）などの阮經天（イーサン・ルアン）、『孤注一擲（No More Bets）』などの王大陸（ダレン・ワン）らが主演を務めるクライムアクション『怒潮（Wolf Hiding）』がトップ5をキープ。警察にもマフィア組織にも目を付けられた神秘の殺し屋の活躍を描く物語です。

【5位】名探偵コナン　黒鉄の魚影（中国題：名偵探柯南：黑鉄的魚影）
公開日：2023年12月16日
監督：立川譲
主演（吹替）：高山みなみ　林原めぐみ　池田秀一　古谷徹　山崎和佳奈　小山力也　山口勝平　緒方賢一　大谷育江　松井菜桜子　沢村一樹

　日本で今年4月14日に公開された劇場版「名探偵コナン」シリーズの26作目『名探偵コナン　黒鉄の魚影（中国題：名偵探柯南：黑鉄的魚影）』が中国本土でトップ５をキープ。日本では、IMAX、MX4D、4DX、Dolby Cinemaの同時上映により、通常版と合わせて合計504館で上映され、コナン史上最大規模の公開館数となりました。中国では、シリーズ初のIMAX上映が実現しています。

【６位】年会不能停！（Johnny Keep Walking!）
公開日：2023年12月29日       
監督：董潤年（ドン・ルンニエン）
主演：大鵬（ダーポン）白客（ホワイト・ケイ）荘達菲（ジュアン・ダーフェイ）王迅（ワン・シュン）

　黄渤（ホアン・ボー）による「『HB+U』新鋭監督プロジェクト」で『被光抓走的人（Gone With The Light）』を担当した董潤年（ドン・ルンニエン）監督の最新作は、年末年始にピッタリの爆笑喜劇。本作は、リストラの対象になるはずの平社員が人事担当者のミスで「本部異動」という大昇進を果たし、社内に大きな渦が巻き起こるという物語です。主演は、監督や俳優、プロデューサー、タレントとして多岐にわたって活躍中の大鵬（ダーポン）。本作の日本公開は未定です。

【7位】ラ・ラ・ランド（中国題：愛楽之城）
公開日：2017年2月14日
再上映日：2023年12月22
監督：デイミアン・チャゼル
主演：ライアン・ゴズリング　エマ・ストーン　ジョン・レジェンド　ローズマリー・デウィット

　2017年度の米アカデミー賞で監督賞や主演女優賞を含む6部門を独占したミュージカル恋愛映画『ラ・ラ・ランド（中国題：愛楽之城）』が中国で再上映を実現。現代のロサンゼルスを舞台に、ジャズピアニストのセバスチャンと女優ミアの恋模様を描いた作品。華麗なダンスと魅力的な歌声は必見です。

【8位】再見，李可楽（So Long For Love）
公開日：2023年11月24日
監督：王小列（ワン・シャオリェー）
主演：閆妮（イェン・ニー）譚松韵（タン・ソンユン）趙小棠（チャオ・シャオタン）蒋龍（ジャン・ロン）

　中国の女子高生が飼い犬の「可楽」との交流を通じて母親との絆を深めながら成長していく物語を描くワンコ映画『再見，李可楽（So Long For Love）』が好評上映中！張藝謀（チャン・イーモウ）監督作品の『女と銃と荒野の麺屋（原題：三槍拍案驚奇）』などの人気女優、閆妮（イェン・ニー）が主演を務めています。

【９位】爆裂点（Bursting Point）
公開日：2023年12月1日
監督：唐唯瀚（ワイホン・トン）林超賢（ダンテ・ラム）
主演：張家輝（ニック・チョン）陳偉霆（ウィリアム・チャン）梁洛施（イザベラ・リョン）

　『1950 鋼の第7中隊（原題：長津湖）』（2021）などの林超賢（ダンテ・ラム）監督と香港の若手・唐唯瀚（ワイホン・トン）監督がタッグを組んで送り出す新作『爆裂点（Bursting Point）』がトップ１０をキープ。麻薬取締警察と麻薬組織に潜入する「秘密警察」の駆け引きを中心に描く香港色の強いポリスアクションに仕上がっています。

【10位】瞞天過海（The Invisible Guest）
公開日：2023年12月8日
監督：陳卓（チェン・ジュオ）
主演：許光漢（グレッグ・ハン）張鈞甯（チャン・チュンニン）恵英紅（クララ・ワイ）尹正（イン・ジョン）

　2016年に話題になったスペイン映画『インビジブル・ゲスト 悪魔の証明』が中国でもリメイクされました。中国版では原作を大胆に脚色し、金に貪欲な汚職警官や、大富豪殺害容疑がかかった美人妻、夫が行方不明の女性、人の命を軽んじる議員の息子など、さまざまな人物が2つの殺人事件に巻き込まれる様子を描いています。日本での公開は未定。

（ミン・イヒョウ、梅田謙）