流暢な英語で外国人と会話 成都の果物売りの女性に注目

2023-12-28 14:05:16  CRI

 「Which one do you want to buy?(何を買いたいの?)」「イチジクは甘くて、very delicious(とてもおいしいよ)」などと、流暢な英語を操って果物を売る四川省成都市の年配女性の動画がこのところ、大いに注目されています。ネットユーザーからは「英語の先生でしょう」「私より英語のレベルが高い」などのコメントが寄せられています。

 流暢な英語で外国人と会話する謝洪英さん

 この女性は謝洪英さんです。謝さんは「私は今年49歳で、簡陽市の出身です。2012年に成都に働きにきて、ずっと果物を売ってきました」と自己紹介しました。謝さんは毎朝9時を過ぎると、パンダ基地やバスターミナルなど人通りが多い場所で果物を売っており、「いちじくのほかに、イチゴやサクランボ、ビワなども売っています」とのことです。

 動画が大ヒットしたことは全くの予想外で、謝さんは、英語が上手だと多くの人に褒められてうれしいのですが、売れ行きに変化はないと説明しました。

 謝さんは、なぜ英語を学ぶ理由について、「2019年に、ある外国人が果物を買ってくれようとしたのですが、言葉が通じなくて、身ぶり手ぶりで何とか意思疎通をしました。そのことで、もし今度また外国人に会ったらどうしようかと思い、英語を独学する決心をしました」と説明しました。

 勉強法は極めて単純で、辞書を引いたり、単語を覚えたりするだけです。謝さんは、英語を勉強する上で最も大切なことは、外国人とのコミュニケーションを多くすることと考えています。「相手が話したことが分からなければ、その場で状況に応じて意味を推測します。後で辞書を引いて、その単語を覚えます。そして、次に外国人に会ったときにこの新しい単語を使ってみます。その繰り返しで、知らないうちに英語のレベルが上がり、単語量も増えてきました」とのことです。

 謝さんはさらに、「私は度胸がすわっていて、間違いを恐れず笑われることも気にしないから、口語の上達が速かったわけです。時には外国人が私の間違いを直してくれるので、すぐに直します」と説明し、さらに「外国人と接触し、交流してこそ、しゃべり方が分かるようになり、向上することができます。丸暗記だけでは効率がよくないですね」と、外国語習得の心得を話してくれました。(閣、鈴木)

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