安徽省に設置の世界最大のエタノール製造装置 試験生産を開始

2023-12-28 14:48:05  CRI

 安徽省淮北市に設置された世界最大規模のエタノール生産装置が28日、試験生産を開始しました。この装置は無水エタノールを年間60万トン産出できます。合成に使うガスの一部は、石炭からコークスを生産する際の排ガスを年間2億立方メートル回収して利用します。この装置は二酸化炭素の排出を効果的に削減することで石炭のクリーン・高効率・低炭素利用を促進し、中国の「ダブルカーボン」目標の実現に強力な技術保障を提供するものであり、石炭のクリーン・高効率・低炭素利用の新たな路線が切り開かれたことになります。

 2022年には、中国で長期貯蔵された食糧を発酵することで生産された燃料用エタノールが約270万トンに達しました。非食糧由来のエタノールの大量生産は食糧、エネルギー化学工業産業チェーン・サプライチェーンのそれぞれの安全保障にとって重要な意義があります。中国科学院(中国科学アカデミー)大連化学物理研究所の劉中民院士(アカデミー会員)のチームは2010年より、合成ガスを原料とする無水エタノール製造の工程を提案し、陝西延長集団と協力してエタノール製造の新技術の共同開発を続けてきました。(雲、鈴木)

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