中国初の海洋地震探査ケーブル 海外で初使用へ

「海経」システムを搭載した大型深海探査船「海洋石油720」 

　中国の大型深海探査船「海洋石油720」に搭載された中国が自主開発した初のけん引ケーブル式高精度海洋地震探査装備「海経」システムは24日、中国南部の広東省湛江港を出港し、インドネシアに向かいました。中国が海外に地震探査技術サービスを提供するのは今回が初めてです。 

　「海経」システムは、中国が独自に研究開発・製造した初めての海洋えい航式地震探査・収集装備で、震源コントロール、けん引ケーブルによるデータ収集、総合ナビゲーション、測位・制御システムなどで構成されます。その超低周波・高精度の三次元地震データ収集能力により、深水深層および複雑な地質構造の3D立体図を正確に描き出すことができ、地震関連資料の識別率を大幅に向上させます。 

　「海経」システムは2022年9月の稼働開始以来、中国海域の5つの作業エリアで計6552平方キロの三次元地震探査任務を遂行しました。今回の海外での地震探査技術サービスプロジェクトは、「海経」システムが先ごろ珠江口盆地の水面下3000メートル超の深海での三次元地震探査任務に成功してから初めてとなる海外での作業で、中国製地震探査装備が国際市場に第一歩を踏み出しました。（Lin、柳川）