北京
PM2.577
23/19
テスラのグレース・タオ(陶琳)世界担当副総裁は22日、取材に対して「中国には、世界の他の市場とは比べものにならない強みと広大な将来性がある。中国市場はテスラにとって『はずせない選択肢』だ」と述べた。
今年になって、テスラのように中国に工場を建設する外資系企業が増えている。多くの多国籍企業が実際の行動で、中国市場に「自信をもって1票を投じている」ということだ。今年1-11月に中国で新たに設立された外資系企業は前年同期比36.2%増の4万8078社だった。世界経済の成長が鈍化し、地政学的な駆け引きが高まるにつれ、外部から見た中国市場はさらに魅力的になり、「中国への投資」が滔々たる主流になっている。
中国に投資して工場を建設する外資系企業が多くなっただけでなく、中国側の資本受け入れ構造も改善され続けている。外資系企業の対中投資の傾向を見ると、科学技術の比重が大きく、技術水準が高く、研究開発を主とする方向に向かって進んでいる。このことは、中国経済が必要とする質の高い発展の方向性に合致している。
また、国別の対中投資を見れば、一部の先進経済国の対中投資の伸び幅が大きい。うち英国の対中投資は実行ベースで93.9%増、フランスは93.2%増、オランダは34.1%増、スイスは23.3%増、オーストラリアは14.3%増だ。西側メディアが騒ぎ立るいわゆる「外資の中国離れ」の論調が、西側諸国の動きによって虚偽と判明したことになる。外資にとって中国への投資は「チャンスに投資する」ことを意味する。中国市場は外資系企業の「選択肢の一つ」ではなく、「はずせない選択肢」なのだ。
今年1-11月に、外資による実行ベースでの対中投資額が前年同期比10.0%減の1兆403億3000万元(約20兆7000億円)だったことに注目する人もいる。しかし国連貿易開発会議(UNCTAD)がこのほど発表した「世界投資報告2023」によれば、今年は世界の外国直接投資が複数の要因の影響を受け、引き続き下押し圧力に直面している。このように、外資投資の規模の変動は世界的な問題だ。中国では関連政策が次々と打ち出されていく中で、中国に誘致される外資投資の規模と世界全体に占める割合は今後、さらに大きく伸びていくはずだ。
ますます多くの外資系企業が中国に投資し、中国に根を下ろしていることは、何を物語っているのか。事実は、中国経済が回復し好転しつづけており、中国が依然として世界の投資が向かうホットな土地であることを示し、そして、「中国の次はやはり中国」であることを示している。(CRI論説員)