中国 2024年に一部商品の輸出入関税を調整へ

2023-12-21 19:52:41  CRI

 輸出入が経済を下支えする効果を継続して引き出し、中国国内と国際の二つの市場と二つの資源を一本化する上での関税の重要な機能をより良く果たすため、国務院関税税則委員会は21日、2024年に一部商品の輸出入関税を調整するとの公告を発表しました。

 発表によりますと、中国は2024年1月1日から1010品目に対して、最恵国待遇に基づく関税率を下回る暫定輸入税率を導入することが明らかになりました。

 具体的には、先端製造業の革新的発展の推進を加速するため、塩化リチウムや燃料電池用ガス拡散層基材など、国内で不足している資源や重要設備、部品の輸入関税を引き下げることが含まれています。

 また、国民の生命と健康を保障し、質の高い供給によって住民の消費需要を満たすため、一部の抗がん剤、希少疾患治療薬および原料などに対してゼロ関税を実施し、特定保健用食品などの輸入関税を引き下げるとしています。

 スイートコーン、コリアンダー、ゴボウの種子の輸入関税も引き下げられます。この3種類の種子は現在、国内の生産能力が不足しており、依然として輸入する必要があるものです。関税引き下げは中国の種子産業の供給を保障し、中国の農業の健全で安定した発展を促進するのに役立つとみられています。

 輸入の暫定税率に加え、2024年には一部の品目に協定税率を導入します。中国と関係国あるいは地域が調印した自由貿易協定と特恵貿易協定に基づき、2024年には20の協定に基づいて30の国あるいは地域を原産とする一部の商品に対して協定税率を実施するとのことです。(RYU、坂下)

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