韓国 中国から粉唐辛子、チリソース、キムチを大量輸入

2023-12-21 10:48:08  cri

 中国のトウガラシ生産量は長年世界一をキープ

 韓国では近年、高齢化の影響を受け、トウガラシの栽培面積が年々減っており、今年の栽培面積は1975年の統計開始以来最低となりました。その一方、粉唐辛子の輸入量は年々増加しているとのことです。現在、韓国産粉唐辛子の価格が1キロ当たり3万ウォン(約3300円)に近づいているのに対し、中国産の価格はその3分の1です。中国産粉唐辛子は品質が良く価格が低いことから、韓国の消費者に歓迎され、韓国市場でのシェアは40%に達しました。また、韓国が昨年中国から輸入したチリソースは10万トンを上回り、過去最高を記録しました。調査によると、韓国の有名な食品企業の多くが中国産のチリソースや粉唐辛子などの混合調味料を原料に選んでいるとのことです。

 専門家は、このような選択は中国産唐辛子製品の韓国市場での重要な地位を示しているとみています。韓国の食品企業が中国産唐辛子製品を選んだ理由は価格だけではなく、中国産唐辛子製品の品質への信頼も挙げられます。このようなウィンウィンの貿易協力は中韓両国の食品産業に実質的なチャンスをもたらしているとみられています。

 特筆すべきは、韓国がキムチも中国から大量に輸入していることです。韓国では今年、悪天候などの気象災害が頻発し、酷暑や豪雨の影響により、韓国北東部の白菜産地、江原道(カンウォンド)では白菜の生産が減少しました。韓国の食品流通部門によると、生産量の減少により、白菜価格が急激に高騰し、わずか1カ月のうちに2割以上も値上がりしたとのことです。消費者や飲食店の負担を軽減するため、韓国は中国からキムチの輸入を拡大しました。韓国関税庁の統計によると、韓国が今年1~8月に海外から輸入したキムチは前年同期に比べて1割以上増え、過去4年で同期最多となりました。そのうち、99%は中国からの輸入でした。(Lin、藤井)

 

 

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