必ず百倍も千倍も万倍も恩返しする―シャオミ雷軍氏「寄付は私の願いだった」

2023-12-19 14:33:22  CRI

 中国のスマートフォン・IoT機器大手の小米集団(シャオミ)の創業者である雷軍会長兼最高経営責任者(CEO)は11月29日、個人名義で母校の武漢大学に13億元(約260億円)を寄付しました。この金額は、中国の大学が受け取った校友の個人による寄付金として最高額でした。雷氏はこのほど、中国中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)の取材に応じました。

 1987年に武漢大学のコンピューター学科に入学した雷氏は、在学中に多額の奨学金を支給されました。大学4年間の生活費と学費はほとんど、奨学金と教師からもらった仕事の報酬でまかなえました。雷氏は当時、「いつかは百倍にも千倍にも万倍にもして母校に報いる」と心を決めました。今回の寄付金を通じて雷氏が支援する主な分野の一つは、武漢大学の数学、物理、化学、文学、歴史、哲学の六大基礎学科の研究です。雷氏によると、これらの学科は非常に重要だが経費を得ることが難しく、資金援助が必要だと考えたとのことです。

 雷氏は1991年に武漢大学を卒業した後、友人と共に相次いで金山(キングソフト)社や卓越網(joyo)を設立し、いずれの会社も中国の有名企業に成長させました。雷氏は2010年4月に仲間と共に小米(Xiaomi)を設立しました。小米は携帯電話の発表からわずか3年後の2014年に、販売台数が中国第1位、世界第3位の市場シェアを達成しました。雷氏は2023年の講演で、人類文明に長期的価値のある技術分野を選択し、長期的で継続的な投入を堅持していくなどの小米の科学技術理念を宣言しました。

 雷氏は武漢大学が設立130周年を迎えた11月に母校への寄付を発表し、「大学時代や起業の過程で多くの人に助けていただいた。寄付は私が願っていたことだ」と述べました。(Mou、鈴木)

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