中国の専門学校 教材用航空機に3億円を惜しみなく投入

2023-12-18 13:32:03  CRI

杭州技師学院が使用している航空機

 最近、エアバスA320が杭州技師学院に「着陸」し、ネット上で注目を集めました。同校は中国の華東地区の航空会社を調査し、エアバスA320が圧倒的多数を占めていることが分かりました。そこで1500万元(約3億円)を出資してこの「教具」を購入し、既存の専門課程と人材育成に役立てることにしました。学生からはこのような実践的な授業があってよかったとの声が上がっています。

   専門学校の航空機購入が注目されたのは、出費を惜しまない金持ち校のイメージだけでなく、そこから伝わってくる教育の方向性にも注目が集まったからです。

 技術・技能は専門学校の職業教育の基礎であり、技術・技能を向上させる最良の方法は間違いなく実際の練習です。ここ数年、オルドス応用技術学院や山東交通職業学院などが教材用に航空機を購入しており、関連専攻の学生は理論を学ぶだけでなく、実践の機会を得ました。

   中国では専門学校への進学に消極的な生徒が多く、それには専門学校の学歴が高くないという理由も確かにありますが、専門学校の教育の質が高くないことが要因となっています。例えば、一部の専攻が時代遅れであること、新興の専攻が重視されていないこと、学校の教育内容や使用する教具が明らかに時代遅れであること、多くの卒業生は経験が足りず入社後に企業の「二次育成」が必要となることなどが挙げられます。これらはいずれも専門学校の職業教育に悪影響を与えています。

   質の高い職業教育は多くの学生の将来や家庭の希望につながります。上述の専門学校のように、最先端の学科と連携し、実践意識を高めることで、学生は真の技術を学ぶことができ、それにより職業教育のレベルを高めることができるとみられています。

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