北京
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中国北部の天津市にある南開大学化学学院の研究チームはこのほど、日常的に着用可能な体温調節服の研究で画期的な進展を遂げ、太陽光だけで駆動する全天候・自立型人体熱管理衣類の開発に成功しました。国際的な学術誌のサイエンス(電子版)で14日、その研究成果が発表されました。
寒波に襲われた北京
昼夜の気温差が極めて大きい、あるいは環境が過酷な地域で、安全で便利かつ効率的に体温を快適な範囲に保てる日常的に着用可能な体温調節服の開発は人類共通の課題です。
南開大学の研究チームは、持続可能な個人用体温調節衣類システムを設計・製作しました。このシステムは極端・複雑な環境での気温の変化に迅速に対応でき、柔らかい太陽光パネルを通じて、太陽エネルギーを熱電管理装置の駆動に使用し、人体の熱的快適性区間を22~28度から12.5~37.6度に拡張します。同時に、エネルギー消費量が低く、効率が高く、12時間の日射だけで24時間の体温調節が可能です。柔らかい有機太陽電池を使用しているため、着用者にとって肌触りも良いということです。
研究チームによりますと、太陽の下での冷却と夜間の保温を、無限でどこにでもある太陽エネルギーを利用して実現できれば、人類の生存空間は大幅に拡張されることになります。(鵬、柳川)