2023年度中国メディア十大新語発表「生成AI」が1位

　中国国家語言資源監測研究センターは16日、「2023年度中国メディア十大新語」を発表しました。生成型人工知能（生成AI）、グローバル文明イニシアチブ、村超（村サッカー・スーパーリーグ）、新質生産力（新たな質の生産力）、全国生態日（エコの日）、消費促進年、特殊兵式旅行（特殊部隊型旅行）、顕眼包（目立ちたがり屋）、百モデル大戦、墨子巡天（墨子サーベイ望遠鏡/ WFST）が選ばれました。

　「生成型人工知能」とは、「生成AI」、または「ジェネレーティブAI」とも呼ばれ、2023年はChatGPTのような文字や対話だけでなく、画像や音楽、映像、コードなどの内容を生成するAI技術が世界的な話題になりました。

　「グローバル文明イニシアチブ」は習近平総書記が2023年3月15日、中国共産党と世界政党ハイレベル対話会で初めて打ち出したもので、「グローバル発展イニシアチブ」「グローバル安全保障イニシアチブ」に次いで、中国が世界に打ち出したもう一つの国際公共財です。

　「村超（村サッカー・スーパーリーグ）」は、中国西南部の貴州省榕江県などの村のサッカーリーグの略称で、2023年5月に発足し、独特な民族的雰囲気と激しい対戦でインターネット上で爆発的な人気を呼び、ホットな話題を巻き起こしました。

　「新質生産力（新たな質の生産力）」は、習近平総書記が2023年9月に黒竜江省を視察した際に初めて打ち出したもので、伝統的な生産力と比べて分野が広く、技術力が高く、科学技術のイノベーションに主導的な役割を果たす生産力を指します。

　「全国生態日（エコの日）」とは、2023年6月28日に発表された「全国人民代表大会常務委員会の全国生態日設立の決定」で定められたもので、国民のエコ文明に対する認識と保護意識を向上させるため、毎年8月15日が「全国生態日（エコの日）」に指定されました。

　「消費促進年」とは、商務部が定めたもので、2023年を「消費促進年」とし、一連の消費刺激策を講じてさまざまな消費販促キャンペーンを実施してきました。

　「特殊兵式旅行」とは「特殊部隊型旅行」ともいい、中国の大学生をはじめとする若い世代の間で流行っている弾丸（出費）節約旅行のことです。

　「顕眼包（目立ちたがり屋）」はもともと、外見や性格で人々の注目を集めようとする人を指しますが、今では、個性的で活力に溢れ、ユーモラスで楽しい気分にさせてくれる人や物を指し、褒める意味で使われています。

　「百モデル大戦」とは、各種の大規模な深層学習モデルが応用分野で発展しつつある情勢を指します。2023年、中国国内でローンチされた各種の大型モデルは100以上あり、それに関する製品は主に大型通用モデル、大型産業モデル、上記二者に基づく大型応用サービスモデルです。

　「墨子巡天（墨子サーベイ望遠鏡/WFST）」は2023年9月17日に正式に観測を開始した現時点では世界唯一の大口径ワイドフィールドサーベイ望遠鏡（WFST）のことです。（Lin、坂下）