【CRI時評】中越関係の新たな位置づけは人心の望むもの

2023-12-15 10:34:21  CRI

 習近平中国共産党中央委員会総書記・国家主席が12日から13日にかけてベトナムを公式訪問した。今回の訪問の最も重要な政治的成果は、両国が戦略的意義を備えた中越運命共同体の構築を宣言し、中越両党・両国関係発展の新たな段階を開いたことだ。ベトナム通信社(VNA)は、習近平総書記の今回の訪問は「両国関係における新たな歴史的一里塚」であり、両国人民に幸福をもたらす願いと決意を表していると指摘した。

 習近平総書記はベトナム共産党のグエン・フー・チョン書記長との会談で、中越運命共同体の構築について「政治的には、正しい方向を捉えるべき」「安全保障の面では、相互信頼を深めるべき」「実務的協力の面では、質を高めるべき」「民意に基づいて、投資を拡大すべき」「国際・地域的問題においては、緊密に協調すべき」「海上問題では、相違点をコントロールすべき」などいくつかの提案を行った。これにより、中越関係に安定した長期的発展の道が描かれた。

 政治と安全保障の面では、中国は両国の党と国家統治におけるガバナンスの経験を交流して互いの学び合いを強化し、ベトナムが社会の安定と民族の団結を守ることを断固として支持し、共同で国際的な公平と正義を守っていくことを呼びかけた。ベトナム側は独立自主外交政策を堅持し、中国の内政に干渉するいかなる勢力にも反対し、中国との関係発展を最優先の戦略的選択として、中国が打ち出した一連のグローバルイニシアチブを断固として支持するとともに積極的に参加していきたいと表明した。こうした態度表明は中越の戦略的相互信頼を深め、中越運命共同体の政治的基盤を突き固めた。

 今回、両国は「一帯一路」共同建設、デジタル経済、グリーン発展、交通運輸など多方面にわたる30余りの協力協議に合意した。これにより両国の産業が相互補完することの優位性がよりいっそう刺激され、それぞれの現代化建設が推進されて、中越運命共同体の建設にいっそう強固な物質的基礎が提供されることになる。今年に入り、両国間の人的往来は急速に回復しており、1~10月までにベトナムを訪れた中国人観光客の数は延べ130万人を超えている。双方はまた人と人のつながりを促進することについても多くの合意に達した。これらは中越関係の新たな発展に強固な世論の基盤を築くことになるだろう。

 中越が戦略的意義を備えた運命共同体を構築することは、両国関係発展の新たなスタートとなるだろう。これにより両国の人民が共に豊かな暮らしが送れるようになるだけでなく、アジア太平洋と世界によりいっそうの前向きなエネルギーをもたらすことになるだろう。(CRI論説員)

 

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