港珠澳大橋の観光バス試運転開始 初日の予約枠は満杯

　香港と珠海（広東省）、マカオを結ぶ海上橋の「港珠澳大橋」観光コースの試験運営が15日、正式に始まりました。広東省内の各旅行会社が事前に打ち出した日帰りツアーが人気を集めており、試験運営初日の口岸（通商地点）専用バスは予約枠がすべて満員となりました。

　港珠澳大橋観光は、試験運営段階では割当制が取られ、開放の対象は有効な住民身分証を所持する大陸部住民と、既に本土に入り、かつ有効な香港・マカオ住民往来本土通行証を所持している香港・マカオ住民に限られます。広東省江門市を拠点とする旅行会社によりますと、港珠澳大橋の1日ツアーが開始されるやいなや、約300人の観光客がツアー参加を申し込みました。

　説明によると、港珠澳大橋観光は試験運営段階では、1日につき専用バスによる20往復のみに開放され、客足は1000人以内に抑えられており、初日の専用バスの予約枠はすべて満員となりました。港珠澳大橋は広東・香港・マカオの3口岸の間に位置するため、観光客は出入境法律・法規と口岸管理の要求を厳格に順守することが求められ、税関職員の検査にも協力しなければならないとなっています。（Yan、坂下）