ファーウェイ 全液冷式超急速充電スタンド2024年に10万基余り配備へ

2023-12-15 12:07:22  CRI

 華為技術(ファーウェイ)の子会社である華為デジタルエネルギー技術有限公司はこのほど、中国南部の海南省海口市で開催された2023世界新エネルギー車大会で、同社が2024年に全国340以上の都市と主要道路に率先して10万基余りの全液冷式超急速充電スタンドを配備し、「道があるところ、高品質の充電スタンドあり」という計画の実現を目指すと明らかにしました。

 ユーザーが新エネルギー車を選択する上では、充電の不便さ、航続距離に対する不安、コストパフォーマンスの低さなどの要因が大きく影響しています。同社は、都市部の半径1~2キロの範囲内ごと、およびすべての道路のサービスエリアやガソリンスタンドへの超急速充電と急速充電を中心とした高品質充電インフラ整備を加速することで、充電難を解消し、航続距離の不安を緩和できるとしています。同社の責任者によりますと、ファーウェイは2023年に独自に開発した900ボルトの高効率高圧電気駆動プラットフォーム「DriveONE」統合型電気駆動システムの量産化を発表し、5分間で200キロの走行が可能な電力補給を実現しました。今後、エネルギー補給にかかる時間はさらに短縮されるということです。

 ファーウェイ・スマート・エネルギーの公式サイトによると、ファーウェイの全液冷式超急速充電システムは単独アダプターを採用しており、充電設備本体の出力は720キロワット、1回線当たりの最大出力は600キロワットで、最速では「1秒間で走行距離1キロ分の充電」を実現すると同時に、200~1000ボルトの充電範囲をサポートし、テスラ、蔚来(NIO)、理想(リ・オート)など各種の既存車種と開発中の車種にも対応できます

 ファーウェイは今年4月に全液冷式充電の超急速充電アーキテクチャと充電ネットワークのソリューションを初めて発表したのに続き、10月には同社の全液冷式超急速充電スタンドが国道318号線の川蔵南線(四川―チベット線)、四川省の理塘と亜丁を結ぶ道路の沿線などに正式に設置されました。(Yan、坂下)

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