中国が研究加速 時速600キロのリニア路線を計画

2023-12-08 14:00:37  CRI

 

中国中車が開発した高速リニア交通システム

 中国科学技術部は4日、「第14期全人代第1回会議第2199号提案に対する回答」を発表しました。科学技術部によると、第13次五カ年計画期間(2016年-2020年)には時速600キロの高速磁気浮上列車の基盤技術を突破し、第14次五カ年計画(2021年-2025年)国家重点研究開発計画により磁気浮上動力技術の基礎研究を積極的に支援して、時速600キロの高速リニア試験線計画と商業運営全般の解決策を研究して形成し、中国の高速磁気浮上交通の発展に科学技術の支援を提供します。

 中国科学技術部の関連部門は磁気浮上動力技術の基礎研究を積極的に支援し、企業が積極的に率先して国家技術革新センター、全国重点実験室などの革新プラットフォームの建設を申請することを奨励し支援します。さらに磁気浮上に関連する基準の制定を続け、磁気浮上技術の標準化と計量に関連する作業をさらに強化し、条件を備えた地域における磁気浮上産業のアップグレードと産業群の育成を支援します。

 磁気浮上式リニアモーターカーは、車体が浮上しているので地上とは非接触です。そのために従来型のモーターではなく、車体と地上側に発生させた電磁力によって推進力を得ます。

 中国初のリニアモーターカーは2003年に上海リニア線で運行を開始しました。中国中車(CRRC)は2021年に完全に独自の知的財産権を持つ時速600キロ高速リニア交通システムの開発に成功し、青島市で車両を完成させました。この高速リニアモーターカーを利用すれば、北京から上海までが航空機より短いわずか2.5時間で移動できます。中国のリニア産業の発展に伴い、高速リニア交通システムは人々により素晴らしい移動体験を提供するとみられています。(雲、鈴木)

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